声優事務所「プロ・フィット」が2022年3月末に業務閉鎖　岡本信彦、悠木碧らが思いつづる「また皆と現場で会えるよう励みます」（1/2 ページ）

　声優事務所「プロ・フィット」が2022年3月末をもって「プロダクション業務を閉鎖する」と11月4日に公式サイトで発表しました。これを受け、新たな事務所設立の意向を明らかにした岡本信彦さんをはじめとする所属声優がブログやSNSに思いをつづっています。

　代表取締役を務める谷村誠さんは、「数年間、責任あるマネジメントを行うには厳しい状況に陥る」と、プロ・フィットの今後の状況について説明。プロダクションの都合で所属声優の時間を奪うことはできないと判断し、関係者への引き継ぎを完遂するため「閉鎖」するにいたったとしています。なお、所属声優の移籍や独立の支援は2022年1月から随時行い、3月末には完遂する予定とのことです。

　閉鎖と合わせて、数人のマネージャーが一部の所属声優とともに新たなプロダクションを立ち上げることを発表。同社は岡本さんが新たに設立する事務所と業務提携を行い、プロ・フィット声優の今後を支援するとしています。谷村さんは自身が代表を務める音響制作会社「サウンド・ウィング」も両社と友好関係を結ぶことを明らかにし、ファンに向けて謝罪するとともに、「巣立っていく声優たちをこれからも変わらず応援頂ければ幸いです」とメッセージを送っています。

　発表を受け、岡本さんはブログで「この場所を守るため、また未来ある役者を守るため、今後のことについて谷村社長に申し出をさせていただきました」と、いきさつを説明。自身が立ち上げる事務所で、移籍が難しい立場にある「新人声優」や、プロ・フィットの養成所に現在所属している生徒を引き受ける意向を明らかにしました。

　また、プロ・フィットに10年以上所属している悠木碧さんは、「前を向いて、また皆と現場で会えるよう励みます」とツイート。石川界人さんや鬼頭明里さんらも事務所への思いや今後の決意をつづった他、中村悠一さんや緒方恵美さんは新しい道を進み始めた岡本さんへ激励の言葉を送っています。