ニルヴァーナ「ネヴァーマインド」ジャケ写裁判があっさり決着 お札追う赤ちゃん本人が「性的搾取」と主張
いったん棄却も継続意思を表明。
故カート・コバーンが率いたロックバンド「ニルヴァーナ」が1991年に発売して以来、グランジ・ロックの金字塔として語り継がれてきたアルバム「ネヴァーマインド」。ジャケットに写真を採用されたスペンサー・エルデン本人が米カリフォルニア地方裁判所に申し立てた訴えが退けられたと、米ニューヨーク・タイムズなどのメディアが報じています。
エルデンは2021年8月、自身が生後4カ月のころに撮影されたジャケット写真が「児童ポルノ」に該当するとし、被告がこれを「意図的かつ商業的に販売し、そのショッキングな性質を利用し音楽や彼ら自身を宣伝した」と主張。カートの遺産管理人や彼の寡婦コートニー・ラブ、フォトグラファーら関係者15人を相手取り、それぞれ15万ドルの損害賠償金を請求していました。
当該写真は裸の赤ちゃん(エルデン)が水中で1ドル紙幣を追うというもので、アルバム内容とともに一般によく知られています。当初、SNS上では「金銭目的でしょ」「釣り針に数百万ドルつけてもう一度ジャケットを取り直したいんだね」といった辛辣(しんらつ)な意見が拡散。エルデンに批判的な視線が注がれた理由としては、過去に自身が雑誌インタビューでジャケットへの肯定的な意見を述べていたことや、成人してからもパロディー写真を折に触れて撮影し続けていたことなどが挙げられていました。
各メディアが入手した文書によれば、今回エルデン側の訴えが退けられたのは、被告側の訴訟取り下げ申し立てに対し、設定されていた期日(2021年12月30日)までに原告側が対応しなかったためとされています。
また、裁判所は原告側へ訴訟内容を修正できる期間を提示。期限は1月13日で、原告側の弁護士は「もちろん期日までに対応する。すでに次に向けて協議を始めている」「われわれには自信がある」と話しており、今回の期日を逃してしまったことについては「対応に忙しく混乱していた」との理由を明かし、裁判継続の意志を示しています。
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