宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に(1/2 ページ)
公式アカウント同士のやり取りにほっこり。
宮崎駿さんが長年愛用している電動消しゴムが故障してしまい、スタジオジブリの公式Twitterがなるべくそれに近いものを探してたところ、サクラクレパスの公式Twitterがすでに生産終了となっている同商品を倉庫から発掘。その対応とやり取りにほっこりする声が上がり話題になっています。サクラクレパスの“中の人”を取材しました。
きっかけは、スタジオジブリ公式アカウントのツイート。宮崎監督がずっと使っていた「理想の電動消しゴム」が旅立ってしまい、実際の写真とともに「電池式ではない」「台座で充電できる」といった特徴を挙げ、現在は廃番であることから「どなたか、理想に近い電動消しゴムをご存知でしたら教えてください」と投稿していました。
宮崎監督の“相棒”としての思い出写真もみられ、「たくさん働いてくれました。ありがとう」の言葉が寄せられました。
するとその日、サクラクレパスが昔のカタログを引っ張り出してきて「これだ。」と該当の製品を確認。そして翌々日、「あった…ありました!!ジブリさん!!!!」と喜びの発見報告をツイートし、これにスタジオジブリ公式が反応。驚きと感激に包まれたスタッフさんたちからのお礼と、さらに
宮崎さんに報告したところ、「ありがとうございます!」とのことでしたので、ぜひ購入させてください。
と監督本人からの感謝も寄せられました。Twitter上での温かい展開に、コメントでも「届いて良かった!」「素敵なお話にほっこりしました」と感動する声がみられ、ひとつの物語を見たような気持ちになったなんて声も。
サクラクレパスツイッター公式担当者さんにお話を伺うと、最初にTwitter上でスタジオジブリ公式のツイートを知らせてくれたユーザーがいたとのこと。それに気づいて上記の投稿を見た瞬間に、探さずにはいられず、すぐに社内関係者に掛け合ったそうです。
しかしその翌日、工場にあるかもしれないとの話で探しに行ってもらうも、残念ながら見つけられず……。それでも諦めきれなかった担当者さんは、別ルートで探し、少しだけ在庫があるという情報を聞いて、改めて一人で工場に行き、その結果、奥の奥から見つけ出すことに成功しました。
「先週、『千と千尋の神隠し』の放送をテレビで見たばかりで、これからのジブリ作品のためにも絶対に見つけたい!と、祈る気持ちで探しに行きました」と担当者さん。Twitterと、繋げてくれたファンと、中の人の思いがあってたどり着いた結末でした。
ツイートのリプライ欄では公式同士、「廃番商品でもありますし、これはサクラクレパスからのプレゼントとさせてください」「とんでもありません…廃盤商品を購入させて頂けるだけでもありがたいことです」とやり取りしていた、スタジオジブリとサクラクレパス。現在はメールにてやり取りしているところだそうです。
後日、サクラクレパスツイッター公式担当者さんはジブリ作品との思い出を語り「ツイッターやっていて本当によかったです」とツイート。スタジオジブリ公式は上記やり取りの最中「優しい心に触れたあとは、空が美しく見えます」とツイートしていました。
ちなみに今回、宮崎監督愛用の“理想の電動消しゴム”として注目を集めた製品は「ラビット 電動消しゴム 高速充電式 RE-14800」(※生産は終了)。現在サクラクレパスから発売されているものでは、少し仕様が異なるものの同じラビットシリーズで、電池式の「電動消しゴムRBE300」「電動消しゴムRBE400」と、充電可能なアダプター式「電動消しゴムRBE1000」があります。
画像提供:サクラクレパスの公式Twitterアカウント(@1921_SAKURA)
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