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“霊感ゼロ”上白石萌歌、人生唯一の心霊体験告白「これは現れたな、と」 映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」ヒロイン役インタビュー

“家族の物語”にちなみ、上白石家のストーリーについて聞きました。

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 さえない科学者たちが頭脳と技術を駆使してニューヨークをゴーストから救うストーリーで1980年代に大ヒットした映画作品「ゴーストバスターズ」。約30年越しとなる正統続編「ゴーストバスターズ/アフターライフ」が2月4日から全国公開されます。

「ゴーストバスターズ/アフターライフ」

 1984年公開の第1作はその年の全米年間興行収入No.1、日本でも年間配給収入No.1(1985年)となる大ヒットを記録し、1989年には続編「ゴーストバスターズ2」が公開。32年ぶり(全米では2021年に公開)の続編となる最新作は“家族の物語”と位置付けられ、かつてニューヨークを救った初代ゴーストバスターの孫である兄妹を中心にしたストーリーとなっています。

 主人公フィービー(マッケナ・グレイス演)役の日本語版吹替声優を担当するのは、俳優の上白石萌歌さん。2000年生まれの21歳は「両親がドンピシャ世代」ということで、幼少期からオリジナルシリーズを楽しんできたといいます。家族の物語という同作にちなみ、上白石家のストーリーを聞きました。

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上白石萌歌さん(撮影/じゅげむ

「一度だけ鹿児島の実家で」 霊感はゼロ、上白石萌歌が唯一体験した心霊エピソード

 上白石さんが声を演じるフィービーは、初代ゴーストバスターズの一員イゴン・スペングラーの孫で、祖父譲りの科学の才能を持つ変わり者というキャラクター。上白石さんは初の洋画吹替に「映像を繰り返し何度も見て、同じ動きができるくらい自分と同期するよう意識して」挑戦したと話しています。


マッケナ・グレイスが演じるフィービー

ーー フィービーは12歳という設定で、演じたマッケナ・グレイス本人も撮影当時は13歳。上白石さんは同じ年頃にはすでにデビューされていましたね。

上白石萌歌(以下、上白石) 確かにフィービーくらいの年から芸能界に入って、お芝居をやらせていただいていますね。当時はお仕事の認識がまだ薄く、楽しくてやっているんだとか、放課後の習い事みたいな認識でした。お仕事だと自覚してきたのは本当にここ4、5年の話です。

 でも当時の「好きだからやっている」「好きだから表現している」気持ちはこれからも絶対失わずにいたい、大事なものですね。


「霊感は全くありません(笑)」(撮影/じゅげむ

ーー 科学好きという面もあってフィービーは年齢以上に大人びたキャラで、当初は「おばけなんていない」とゴーストにも否定的でした。上白石さんご自身はいかがでしょうか?

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上白石 霊感は全くありません(笑)。でも母親は霊感がすごく強くて、姉(上白石萌音さん)と私を産む前がピークだったらしいんです。いろんなものが見えたり、新婚旅行先のエジプトで取りつかれちゃったり、そんな逸話をたくさん聞いてきたので幽霊というか、人の魂の存在は信じています。

ーー エジプトの話も気になりますが、上白石さん自身に心霊体験はないんですか?

上白石 ほとんどないんですけど、一度だけ鹿児島の実家で。まだ小学生くらいで、夏にドライヤーをしていたらズボンの裾をぐっと引っ張られたんです……。

ーー ガチのやつ!

上白石 めちゃくちゃビックリしました。みんな寝ていたから周囲に誰もいなかったので「これは現れたな」と。でもそれっきり出会わずで。全く見えないです!(笑)

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「あ、ゴーストバスターズだと気持ちが高まる」お気に入りのキャラ“ミニ・マシュマロマン”

「私たち姉妹にすごく似てる」 上白石家の絆を重ねた“家族の物語”

 同作の中心となるのは、フィービーと兄トレヴァー(フィン・ウルフハード演)、母キャリー(キャリー・クーン演)から成るスペングラー一家。物語は亡くなったイゴンが残した古い屋敷に引っ越すところからスタートします。


フィービーと兄のトレヴァー(左)、右は友人のポッドキャスト

ーー フィービーの兄トレヴァーはいかにも普通の高校生で、優秀な妹からはときに雑な扱いを受けるという気が置けない兄妹ならではの空気を感じる場面もありました。上白石さん自身も妹という立場ですが、2人の掛け合いを演じる際にご自身と姉・萌音さんとの関係を参考にしましたか?

上白石 姉は賢いので、フィービーのように小ばかにするようなことはないですね(笑)。でもフィービーとトレヴァーって、年の差はあるけれどお互いを対等に扱っている。愛情や強い結び付きという裏付けがあるから雑に扱っても許される関係を感じながらお芝居しました。

 うちは2歳差で、姉のことは本当に友達だと思って接しているんです。2人の友達っぽい関係は私たち姉妹にすごく似ていますね。

姉・萌音さんと、幼少期の2ショット

撮影/じゅげむ

ーー 同作が“家族の物語”とされる理由として、メガホンを取ったジェイソン・ライトマン監督が、オリジナルシリーズ2作を監督したアイヴァン・ライトマン監督の実子という背景があります。アイヴァン監督もプロデューサーとして関わりました。

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上白石 メイキングを見たら、現場にお父様がいらっしゃって。父親の横で指揮を取るって結構な異常事態ですよね。プレッシャーもあるでしょうし、反対に前作を作った方が隣にいる心強さもあるんだろうな。

 うちも家族仲はいいんです。母親が音楽の先生だったので日常生活に当たり前のように音楽があって、歌っていたら急に伴奏を付けてくれるなんてこともありました。音楽、エンタメを愛している家族と育ったことが、いまのお仕事にも影響しています。


オリジナルの「ゴーストバスターズ」、左端がフィービーの祖父イゴン

ーー ご両親とオリジナルシリーズを見ていたというエピソードもうかがっています。どうでしょう、劇中のように上白石家がゴーストバスターズとなったら?

上白石 すごいポンコツだと思いますよ(笑)。お互いやる気がなさそうだし、ゴースト退治には向いていない。平和なものです(笑)。

 今回の作品は、これまでのコメディー要素を残しつつすごくハートフルな仕上がりで、見た後は家族と会いたい気持ちになるはず。ぜひオリジナル版を見てから、心を温めに映画感へ足を運んでほしいですね。

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「ゴーストバスターズ/アフターライフ」

「ゴーストバスターズ/アフターライフ」のあらすじ

母と兄の3人で田舎町へと引っ越してきたフィービー。この街では、30年間にわたり原因不明の地震が頻発していた。祖父が遺した古びた屋敷で暮らし始めたフィービーは、リビングの床に施された奇妙なしかけに気付く。さらに屋敷を探るフィービーが祖父の地下研究室で目にしたのは、見たことのないハイテク装備の数々だった。祖父がかつてゴーストだらけのニューヨークを救った《ゴーストバスターズ》の一員だったことを知ったフィービーだったが、床下でみつけた〈ゴーストトラップ〉と呼ばれる装置を誤って開封してしまう。それをきっかけに不気味な緑色の光が解き放たれ、街ではさらなる異変が起こり始める……

公開情報

2月4日から全国の映画館で公開

監督:ジェイソン・ライトマン 脚本:ギル・キーナン/ジェイソン・ライトマン 製作:アイヴァン・ライトマン

出演:マッケナ・グレイス/ポール・ラッド/フィン・ウルフハード/キャリー・クーン/ローガン・キム/セレステ・オコナ

日本語版吹替声優:上白石萌歌(フィービー)、高山みなみ(ポッドキャスト)、朴ロ美(キャリー、ロは王へんに路)、梶裕貴(トレヴァー)、木内秀信(グルーバーソン)、日笠陽子(ラッキー)

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:https://www.ghostbusters.jp/

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