「わかんない 覚えてない」で会話終了の小1息子に困ったママは…… 気持ちを引き出す秘策に「素晴らしい発明」と称賛の声(1/2 ページ)
話さなくても、理解していないわけじゃない。
質問してもあまり答えてくれない息子の考えを聞くため、ある方法を行ったお母さんの漫画がInstagramに投稿されています。
この漫画の作者は、小学5年生の長男まーくんと小学1年生の次男ゆっちゃんを育てるA子(@2kob_mom)さん。学校であったことを聞きたいA子さんですが、ゆっちゃんは質問しても「うーーーんわかんない 覚えてない」と多くを語らず会話が終了してしまうことが多々ありました。
話すこと自体が苦手なわけではないようで、ごっこ遊びのときや自分が興味のある電車の話のときは驚くほど雄弁になるゆっちゃん。A子さんのパートナーのブラジル人のイギニョさんは、そんなゆっちゃんの様子を「質問に対して間違った答えを言って指摘されたり怒られたりするのを恐れているんじゃないかな」「あれは守りの『わかんない』だと思うよ」と分析します。
とはいえ、A子さんとしてはゆっちゃんとコミュニケーションが取りたいところ。そこでA子さんはある方法を思いつきます。ゆっちゃんにはA子さんの役を演じてもらい、A子さんがゆっちゃんの役を演じ、役を通してゆっちゃんの言葉を引きだすというものです。「ごっこ遊び」が好きなゆっちゃんはご機嫌で承諾してくれました。
さっそくA子さんは「母ちゃんどうしてゆっちゃんと寝てくれないのー」とゆっちゃんになりきって尋ねます。するとゆっちゃんは「ごめんね母ちゃんはね ゆっちゃん達のお米とか買うために遅くまでお仕事しなきゃいけないの」とスラスラと答えてくれたのです!
よどみなく答えるゆっちゃんに感動しつつ、A子さんは「母ちゃんは時々遅くまで漫画を描いてるでしょ」「でも漫画はお仕事じゃなくてお金もらえないのになんで母ちゃんは漫画描くの?」と質問を重ねていきます。それに対しゆっちゃんは「それはね母ちゃんは漫画を描いてるとね とっても楽しいの」と、A子さんの気持ちを考えながら答えていきます。
ただ質問に答えるだけではなく、語っていないはずのA子さんの気持ちや状況をしっかり理解してくれているゆっちゃん。A子さんは、そんな息子の様子にに思わずじーんときてしまうのでした。
「アウトプットしない=理解してないじゃないんだと改めて知った夜だった」というA子さん。これ以降、A子さんはゆっちゃんに聞きたいことがあるときは、こうしたロールプレイング形式を取ることにしているそうです。
この漫画には「やばいぃ泣けるー涙」「普段から家族と真剣に向き合ってるんですね」といった声のほか、「今度試してみます!」という声が寄せられています。気持ちを聞く方法は子どもによってさまざまですが、ゆっちゃんとA子さんの方法がヒントになる人もいるかもしれません。A子さんの引き出し術、お見事でした!
A子さんのInstagramアカウント(@2kob_mom)やブログ「2コブマザーA子のつれづれマンガ日記」では、この他にも育児や家族のお話を数多く公開しています。
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