“確定申告を学べるRPG”の開発スタート 「装備品には固定資産税」「授かった伝説の剣に贈与税」のシビアでためになる世界(1/2 ページ)
e-Taxは便利な遠隔魔法。
毎年の確定申告にお困りの人々にと、申告の方法を学べるフリーゲーム「確定申告を頑張るRPG」の開発がスタートしました。ありがてえっ……!!
同作は、歴史ものの乙女ゲー「なら☆こい」(関連記事)で話題を呼んだ卑屈な奈良県民bot(@nntnarabot)さんが、別名義の「あをにまる(@aonimaru_games)」で並行開発しているRPGツクール作品。
FXでたまたま大もうけした個人事業主「ミチナガ国王(自称)」が、あとで支払う税金のことを忘れて貯金を使い果たし、魔王「コクゼー」の差し押さえから逃れようと勇者「ゼイリシ」にすがる、恐ろしくシビアな前提から物語は始まります。
プレイヤーはゼイリシとして、確定申告やコクゼーの税務調査へ対応することに。プレイ中は「イータックスの魔法を使えばダンジョン(税務署)に行かなくても申告(バトル)ができる」「家族を扶養(パーティ)に入れると控除が受けられる」など、税の知識を遊びながら学べます。
舞台こそ剣と魔法の世界ながら、課税のシステムはわれわれが暮らす世界に準拠。勇者の装備品は事業用償却資産とみなされて固定資産税が課税されますし、伝説の剣を女神から授かった場合も、高級品として贈与税の申告が必要となります。世知辛い話ばかりの予感がしますが、しっかり直視すれば税金への理解が深まりそう。
ファンタジーと生々しい現実が入り交じったゲームには、「勉強になりそうで助かる」「全自営業さんに勧めたい」と期待する声が多数。Twitterのスレッドは「伝説の島、タックスヘイブン」「役所に行かなくて済むイータックスの魔法を覚えるために役所へ行くお使いイベント楽しみ」「電子証明書の有効期限が切れておるぞ! と言われて進まなくなりそう」といった想像もあって盛り上がりを見せています。
画像提供:あをにまる(@aonimaru_games)さん
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