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男女同じデザインの“ジェンダーレスなスクール水着”はこうして生まれた 開発のきっかけや泳ぎやすさ、開発元に聞いてみた(2/3 ページ)

着用して泳いだ先生からは「全く問題はない」。

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「泳ぎやすさ」と「体の線を隠す」

 こうして完成した「男女共用セパレーツ水着」ですが、好意的な反応が多い一方で「泳ぎにくそう」「着衣水泳みたい」という声もありました。実際にこれまで販売されていた水着と、水の抵抗や動きやすさの点での違いはあるのでしょうか。

 「泳ぎやすさと体の線を隠す、相反する条件を学校用として落とし込んだのが今回の水着です。ですから競泳や速さを競う目的には不向きです」(フットマーク)

 競技用には適さないと認めた上で、子どもが水中で体を動かしやすいよう施された工夫についてこう説明しています。「泳ぎやすさという点では、上着は従来のラッシュガードよりややフィットする形にしました。パンツは弊社で販売しているサーフパンツより直線的でタイトなシルエットにしています」

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男女の体のちがいが出にくいデザインに加えて、軽く、体を動かしやすくするための工夫も多数

 「パンツの生地は撥水加工を施し濡れても重くなりにくいようにしました。水を含むと空気で膨らむので、空気が抜けるよう左右の腰付近に穴を空けています。さらに、中に伸縮素材のインナーをつけていますので、動いても見えない安心感があります。今年は発売初年度なので、さまざまなご感想をいただき、さらに改良していけたらと考えております」(フットマーク)

 今年度(2022年度)は3校が導入予定、来年に向けて10校が導入を検討しているといいます。取材時(6月9日)は水泳の授業が始まっていなかったため、着用した子どもの反応はまだ分かりませんが、先だって試着した教員からの評価は良かったそうです。

 「実際にある中学校の水泳指導を担当されている先生が着用されて泳いだところ、全く問題はないとの評価をいただきました。屋外の授業の場合、寒さ対策にもなるということで梅雨時の少し肌寒い授業時も安心感があるとのことでした」(フットマーク)

 男女共用セパレーツ水着を見た子どもたちからも歓迎する声があったといいます。

 「他のメディアで目にされたお子様が『これ欲しい』『いいじゃん』とおっしゃっていただけたとの声も届いておりますので、実際に着ていただくお子様の声に耳を傾けていきたいです」(フットマーク) 

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指定制ではなく、従来の水着と選択できる形にしている学校が多いとのことです

 生徒が水泳の授業などで「男女共用セパレーツ水着」を着るのはこれから。反応が気になるところです。

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