俳優の中丸シオンさん、38歳で死去　「ウルトラマンネクサス」斎田リコ役など、闘病中も舞台・映画に出演

　特撮ドラマ「ウルトラマンネクサス」の斎田リコ役などで知られる俳優の中丸シオンさんが7月11日に亡くなりました。38歳でした。所属事務所「レディバード」がWebサイトを通じて発表しています。

　所属事務所によると、かねて病気療養中で、7月11日7時23分に永眠したとのこと。「皆様からの生前のご厚誼に深謝し心から哀悼の意を表すとともに、謹んで御報告申し上げます」とコメントしています。葬儀は近親者のみで執り行われており、後日お別れの会を開く予定とのことです。

　自身の監督作品などを通じて中丸さんと交流のあった映画評論家の樋口尚文さんは14日にTwitterを更新。「実はこの五年間、闘病しながら舞台や映画に果敢に出演されていました」と中丸さんの体調を明かしつつ、葬儀に参列したことを報告。「棺の中の穏やかで美しすぎるシオンさんとお別れをして、悲しみを通過した運命の残酷への憤りに震えました」と胸の内をつづっています。

　また生前の中丸さんについて、「謙虚で寛容な天使のようなひと。俳優の大先輩であるお父様の中丸新将さんとも仲よしで」とも。樋口さんは以前から病気のことを聞いていたそうで、周囲に心配をかけないよう明るく振る舞う姿に頭が下がったと振り返りながら、「かけがえのない若く美しき友に、合掌」とメッセージを送っています。

　中丸さんは2021年12月18日から26日にかけて上演された舞台「Navy Pier 埠頭にて」に出演。上演中の23日にInstagramを更新し、「連日、本当にありがとうございます」と初日に楽屋で撮影した共演者との記念写真を投稿していました。