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100年以上前の短剣を修復する見事な職人技 錆びだらけの外観をピカピカにする映像がYouTubeで人気(1/2 ページ)

第一次世界大戦時の貴重なダガーを丁寧に修復しています。

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 今から100年以上前、第1次世界大戦時の貴重な短剣をピカピカに修復するYouTube動画が、公開から数日で100万回再生を突破するなど話題になっています。

短剣の柄も錆(緑青)だらけ……

 投稿したのは、壊れた道具や骨董品を修復するYouTubeチャンネル「Awesome Restorations」を運営するマーティさん。今回の短剣は、当時のイタリア軍の特殊部隊アルディーティが使用したと思われるもので、イタリア人のチャンネル登録者から送られてきたそうです。

まずは真鍮ブラシで錆落とし
サンドブラスト加工の作業風景が見ていて楽しい

 刀身(剣身)も柄側も錆びだらけで、まずは真鍮ブラシで表面の錆を落としていきます。続く工程で、研磨材を吹きつけるサンドブラスト加工で錆を落とす光景が、見ていてなんとも気持ちよく感じられます。

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 何カ所かヒビやくぼみができていたり、なかご(柄の中に入っている刀身)が細く弱くなっていたり、それによって刀身が少し緩んでいたりと、直すべき部分はいろいろ……。

細くなってしまっているなかご
どの修復作業も職人技すぎる……
刀身に出来たくぼみをチェック
修復方法にTIG溶接を選択

 それぞれを適した方法で修復していくマーティさん。TIG溶接でくぼみを修復し、新たに鉄を打って弱った部分と替えて補強していく様はまさにプロの仕事。さらに焼き入れ、油冷といった工程を踏み、最後はしっかりと刃も研磨します。

 ちなみに、マーティさんは以前は歯科医だったのだとか。細かな作業を器用にこなす姿を見ているとなんだか納得します。

焼き入れ
柄側の穴ははんだで埋めて修復
刃を研磨

 そして全ての作業が完了した短剣は、見事としか言えない美しい見た目に。可能な限り元の外観を維持しようと心がけたとのことで、チャンネル名通り素晴らしい修復に、コメント欄では「信じられない!」「美しい職人技」と賛辞が寄せられ、イタリア人から「祖父のことをいろいろ思い出しました」なんて声もみられます。

 「Awesome Restorations」チャンネルでは、武器だけでなく「ウッディの人形」「ZIPPOライター」「スキットル」など、さまざまなモノを修復する動画が公開され人気を集めています。

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修復が完了!
美しい

画像:YouTubeチャンネル「Awesome Restorations」より

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