ビヨンセ、待望の新アルバムが問題続出で炎上騒ぎ 「障がい者差別」「無許可でサンプリング」と指摘相次ぐ(1/2 ページ)
待ちに待った6年ぶりの最新アルバム。
米歌手のビヨンセが7月29日(現地時間)、7枚目のアルバム「RENAISSANCE(ルネッサンス)」をリリースしました。約6年ぶりとなる最新アルバムにファンは大興奮。しかしリリース以来、このアルバムの収録曲に障がい者差別にあたる単語が含まれていると指摘されるなど、問題が噴出しています。
問題となったのはドレイクが曲作りに参加した「HEATED(ヒーティッド)」。曲中で使われている「spazzing」「spaz」という単語は「ばか」「まぬけ」「夢中になる」「気持ちを抑えられない」といった意味で使われますが、もともとは脳性まひの一種である痙性(けいせい)まひから派生したもの。手足の運動障がいが起こる痙性まひを示すこの単語は、障がい者を侮辱し蔑む意味でも使われます。米国では気軽に使われる傾向があるものの、英国などの国ではより悪意ある意味合いが強くなってしまう単語です。
この単語が障がい者差別とのという指摘を受け、ビヨンセの代理人は8月1日、歌詞から削除する声明を出しました。声明では「この単語は害を及ぼす意図で使われたわけではありません。しかし(別の言葉に)置き換えられる予定です」と述べられています。
問題となった単語について、6月に米歌手でラッパーのリゾが楽曲「Grrrls」で使用し、同様に障がい者をおとしめる意味合いを指摘されていました。リゾは指摘を受け単語を削除し、「私は人を傷つけるような言葉を推奨したいと思ったことはありません。アメリカで太った黒人女性として傷つくような言葉を何度もかけられてきました。だから(意図的でも今回の私のように意図的でなくても)言葉の持つ力をよく理解しているつもりです」と声明を発表していました。
また、ビヨンセのアルバムは米ミュージシャンのケリスから「盗用」も指摘されています。ケリスはInstagramで、ビヨンセが楽曲「Energy」でケリスのヒット曲「Milkshake」を無断でサンプリングしたと訴えています。そして自分の曲が使われていることをほかの人たちと同じ方法で知ったというケリスは「私たちはお互いを知ってて共通の友人もいるし、連絡を取るのは簡単だった」と怒りをあらわにしています。
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