Z世代の半数が動画コンテンツを倍速視聴 効率重視で好きなものに集中して時間を割く傾向 SHIBUYA109調べ(1/2 ページ)
調査対象は一都三県。
SHIBUYA109のマーケティング研究機関、SHIBUYA109 lab.が、「Z世代の映像コンテンツの楽しみ方に関する意識調査」の結果を発表しました。「動画配信サービス利用者の約半数が映像を倍速視聴している」など、タイパ(タイムパフォーマンス、時間対効果)を重視する傾向が表れています。
調査対象は一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)の15~24歳男女400人(スクリーニング設問の回答者数は945)。その65.5%がサブスクリプションサービスを利用しており、うち74.1%が動画配信で映像コンテンツを楽しんでいます。
そのうち、映像を別の作業と併行して「ながら見」している人は81.3%、倍速視聴は48.6%、スキップ(飛ばしながら見る)は51.5%、ネタバレ(先に内容をある程度予習する)は44.3%。全体の85%が「重視している」と答えた、時間効率を背景とした回答が目立ちます。
重視する理由の筆頭は、「自分が価値を感じていることに時間を割きたいから(49.3%)」。グループインタビューでも「自分の好きなものにできるだけ時間をかけたい」といった声があるとのことで、何もかも効率化したいわけでなく、時間の使い方にメリハリをつけているとみられます。
その一方で、「自分にとって無駄な時間は省いていきたいから(41.5%)」「世の中のあらゆることを効率化したいから(30.8%)」と、効率を徹底する人も目立ちます。また「ドラマやアニメなど何話まで見ていたか分からなくなることがある(65.8%)」といった声も多数。膨大なコンテンツの供給に追いつこうと、消費を急ぐことによる弊害がうかがえます。
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