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共演声優からも過去に「いろいろな役ができる」 飯豊まりえ、「夏へのトンネル、さよならの出口」 ヒロイン役で抱いた“望み”とは(2/2 ページ)

「繊細な『寄せる』『寄り添う』ことが意外と得意なのかな」。

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大物声優が演技を称賛

―― 普段は俳優として身体を使った演技をされていますが、「夏へのトンネル」のように声を使った演技だからこその難しさはありましたか?

飯豊 ドラマではせりふがなくても、表情や目の動かし方で感情を伝えられます。でも、アニメだともう声しかない

 朗読劇「私の頭の中の消しゴム」(2018年)で梶裕貴さんと共演したとき、その演技にすごく揺さぶられて自然に涙が出たり、感情が動いたりしたんです。声の抑揚もナチュラルについてて、言葉がすうっと耳に入ってきましたし。

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 声優さんの“心に汗をかける感覚”が本当すごいなって。私が普段ドラマなどでやっているアプローチと全然違ったんです。そうした点も面白いと思いますし、何よりアニメは演じる側の外見の先入観がない分、思い切って演じられるのがいいですね。

 アニメにしかできないアクションや表情を演じていくのがすてきで。これからも声優を続けていきたいと感じています。

―― インタビューの最初で「声優への憧れ」を語っていましたが、それは子どものころからなのでしょうか?

飯豊 そうです! ディズニーもジブリも全部見ているぐらい好きでしたし、小学生のときは学校から帰ったらお友達と遊ぶよりもテレビを見る方が好きでさまざまなアニメを見ていたんです。

 ただ、自分が声で演じる世界に入れるとは夢のまた夢っていうか、できるとは到底思っていなかったです。ただ、好きなことなので演じる機会があったら挑戦してみたいと昔から感じていました。

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―― 声で演じることを本格的に意識したのはいつからですか?

飯豊 初めてアフレコしたのが「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日系)という戦隊ドラマだったんですけど、「アフレコ本当うまいね!」っていつも褒められていたんです。

 そのときの経験もあって、「アフレコは得意な方なんだ……」と思っていたんですけど、「劇場版シティーハンター」(2019年)に出たとき、共演者の山寺宏一さんがすごく評価してくださって。

 あれほどいろいろな声を演じてきたプロの声優さんが「いろいろな役ができるよ」って。そういう繊細な「寄せる」「寄り添う」ことが意外と得意なのかなと感じるようになったから、これからも積み重ねていきたいって思っています。

―― 今回得た経験で今後生かしたいものは?

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飯豊 高校生の子を今回初めて演じましたが、以前は「ポケットモンスター」のキャラやちょっと年上の女性キャラ、さらには海外俳優の声を吹き替えるお仕事も経験させていただいて。

 でも、自分の得意な部分がまだわからない状態なので、とにかくさまざまなものに挑戦してみたいと感じています。

一番の理解者は「両親」

―― あんずも塔野も作中でままならない状況におかれますが、飯豊さんは壁にぶつかった経験はありますか?

飯豊 あります!

 とある映画に出演したとき、監督が求めるものに応えることができなくて、演じることがちょっと怖くなってしまったことがありました。

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 その後にコメディードラマへ出演した際、演技に対して「楽しい」って気持ちがよみがえったんです。人のご縁で救われたことがありました!

―― その意味では、「夏へのトンネル」のヒロイン役もひとつの“出会い”ですね。

飯豊 自分の主演アニメってそう経験できるものではないと思うのでひとつの夢がかないました。もう本当にありがたかったし、この出会いも確かに幸運でした。

―― 「夏へのトンネル」では、主人公2人とも周囲の環境に圧迫されて息苦しい思いをしていました。誰しもおかれた環境に思うところがあると思いますが、飯豊さんはそういったものを変えたいと感じたことは?

飯豊 自分の周りの環境を変えるきっかけとしては、芸能界のオーディションを受けたことです。

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 もともと苦手というわけではなかったですが、人と話すことをもっと楽しめるようになったと思います。それまで接していた小学校や、地元の周りの人たちとは違う、いろいろな方と初めて出会う機会があったので、非常に豊かな時間だったんじゃないかなって。

―― あんずと塔野は“共同戦線”を張る中で、お互いの良き理解者へと関係が変化したように感じます。飯豊さんにとっての一番の理解者について聞かせていただけますか?

飯豊 両親の存在は大きいです。子どものころからずっと、私の作品を最初に見てくれているので。送り迎えなどもそうですけど、そういった日常面ではかなり協力してもらっていました。

―― 今でも仕事のお話などしますか?

飯豊 しますよ。「次はこういう役をやるんだ」という話はもちろんのこと、「こういう役をやってほしいな」って言われたときに覚えておいて、ぴったりの仕事が来たときにチャレンジしたり、選んだりしたきっかけになったこともあります。

 作品に主演したり、両親の知っている人と共演させていただく機会があったりするときも連絡を受けましたし、東京ガールズコレクションや舞台も見にきてくれるので、私がお仕事している姿を結構目にしてくれているんじゃないかなと思います。

―― すてきな関係ですね。“欲しいものがなんでも手に入る”ウラシマトンネルがもし存在するとしたら、何を一番に望みますか?


物語で重要な場所となる「ウラシマトンネル」

飯豊 「もし芸能界という世界に入ってなかったら、どういう人生を歩んでるんだろう」っていうのはシンプルに気になります。

 もう一つのパラレルワールドみたいな人生を最初から最後まで見てみたいです。

―― そこでは、どんな人生だったらいいなと感じますか?

飯豊 今とは全く違う体験をしてみたいです!

 自分でもそんな姿が想像がつかないですが、一つのことを極める職人さんになってみたいです。

(C)2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会

公開情報

・「夏へのトンネル、さよならの出口」

監督・脚本:田口智久

キャラクターデザイン・総作画監督:矢吹智美

原作:八目 迷『夏へのトンネル、さよならの出口』(小学館「ガガガ文庫」刊) 

キャラクター原案・原作イラスト:くっか

出演:鈴鹿央士(塔野カオル)、飯豊まりえ(花城あんず)、畠中祐(加賀翔平)、小宮有紗(川崎小春)、

照井春佳(浜本先生)、小山力也(カオルの父)、小林星蘭(塔野カレン)

主題歌・挿入歌:eill

制作:CLAP

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