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イグ・ノーベル賞の「わさびの刺激臭で人を起こす研究」、実は「聴覚障害者向け警報装置」が目的だった 「笑えるけどすごい」と話題(1/2 ページ)

「人々を笑わせ考えさせた研究に与えられる賞」を受賞した研究の、「考えさせた」部分がすごい。

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 2011年にイグ・ノーベル賞を受賞した、滋賀医科大学の今井眞講師らによる「わさびの刺激臭で寝ている人を起こす研究」が、「冗談のように聞こえるけど実はすごい」とあらためて話題を呼んでいます

滋賀医科大学の今井眞講師が受賞した際の発表(画像はプレスリリース)より

 話題の研究は、睡眠中の人を覚醒へ導くためには、わさびの刺激性臭気を空気中にどれだけ散布すればいいかを測るもの。それだけ聞くと意味不明な実験に思えますが、実は重要な目的が隠されていました。研究グループは、判明した最適な濃度をもとに「聴覚障害者向けに、わさびの臭気スプレーで危険を知らせる警報装置」を開発したのです。

 この話は2022年のイグ・ノーベル賞(関連記事)の話題を受けて、Twitterユーザーの@PurboMathaさんが紹介したことで拡散。「一見悪ふざけにしか思えない研究が、実は聴覚障害者用の火災警報装置に使うものだったというのを知って、己の短絡さを恥じた思い出がある」と振り返ったツイートは、約3万3000件リツイートされるなど注目を集めました。

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 「自分も目的まで聞かなかったら笑ってたと思う」と自省する人や、「本当にすごいものは端から見るとこっけいに映るものだな」「多様性を踏まえた優しい発明」と感心する人など、反応はさまざま。過去にイグ・ノーベル賞を受賞した研究には「人工関節の潤滑油を研究するうえで『バナナの皮はなぜ滑りやすいのか』調べた」という研究(関連記事)もあったと、実は深いイグ・ノーベル賞の事例を紹介するコメントも見られました。

画像はいらすとやより

協力:@PurboMathaさん

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