「ファイザーが社屋からロゴを消して逃げた」デマ情報が拡散 日本法人「これまでと変わらず活動中」と否定(1/2 ページ)
ファイザーに問い合わせました。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)ワクチンを手がける、ファイザー日本法人の本社が入居するビルにあったロゴが消えて逃げた――。SNS上で“反ワクチン”とみられるユーザーによる投稿をきっかけに、デマ情報が広がっています。ねとらぼ編集部がファイザーに問い合わせたところ、同社はこれまでと変わらず活動中だと否定しました。
発端となったのは、ファイザー日本法人について、「しばらく前に社屋からロゴマークから消え、今度はウェブサイトが閉じられた模様。どなたか実情をご存知でしたら情報を」と呼びかける、10月24日の投稿とみられます。投稿にはファイザー日本法人の本社が入居する「新宿文化クイントビル」の右上にファイザーのロゴが掲示された写真と、掲示されていない写真が添付されていました。
同じく10月24日の午前中には、ファイザー日本法人の公式サイトが一時アクセスできない状態になっていたことが重なり、投稿は約4400リツイートと大きく拡散。一部の“反ワクチン”とみられるユーザーたちの間では、「逃げる準備完了!」「状況がヤバくなってきたので夜逃げでもするの?」などの憶測を呼んでいました。
一方で、「問い合わせたところサイト不具合は調査中で、看板を外したのはロゴ変更のため数ヶ月前とのこと」など、投稿はデマであるとして注意喚起を促す投稿も注目を集めていました。なお、実際にファイザーは2021年1月に企業ロゴ刷新することを発表しています。
ねとらぼ編集部がファイザーに問い合わせたところ、投稿にある写真の撮影時期については不明としつつも、「弊社日本法人の本社ビルのロゴ掲示は入居物件の契約事項により対応しています。弊社はこれまでと変わらず、東京都渋谷区代々木のオフィスで活動をしております」との回答を得られました。
なお、公式サイトに一時アクセスできなかった原因については「原因など詳細は調査中だが、おそらくシステム障害とみられます」との回答でした(関連記事)。
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