東京メトロ有楽町線の延伸、直通路線は? 半蔵門線に接続する? 運行本数は? 公表資料で明らかになったみんなの疑問の答え(1/2 ページ)
2030年代半ばの開業を予定しています。
東京都都市整備局は2022年10月26日、これまでに実施した東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間延伸)計画の説明会やWebフォームで寄せられた質問の要旨と回答を公表しました。
東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間)計画は、東京メトロ有楽町線を豊洲駅で分岐し、豊洲駅~東陽町駅~住吉駅を9分程度で結ぶ路線の計画(関連記事)です。
2030年代半ばの開業を目指して準備を進めており、開業すれば東京東部・北部および千葉方面と臨海副都心エリアの交通の利便性が向上し、東西線の混雑緩和にも寄与するとされています。
新たに公表された資料によれば、現時点の分岐線の乗り入れ先については、有楽町線(本線)は「和光市方面のみ」を想定し、住吉駅から先の半蔵門線方面への乗り入れ計画はないとしています。
運行本数は、日中で1時間あたり約8本、朝のピーク時で1時間あたり約12本を想定。あわせて豊洲~新木場間の列車本数は減少することを想定しています。
住吉方面からの豊洲駅止まりの電車(本線に直通しない電車)は、豊洲駅のホーム上で都心方面に向かう電車への対面乗換えが可能となることを想定しています。
新駅の枝川駅(仮称)とJR京葉線の潮見駅は至近ですが、両駅は接続せず、連絡通路(地下通路)についても設置しない計画です。車両基地は引き続き新木場車両基地を使用し、深川車両基地とは接続しません。
運賃については加算運賃を設定せず、東京メトロの通常の運賃形態が適用されます。正式な路線名や駅名は今後、施設管理者である東京メトロがプロセスを含めて決定します。
今後は所定の手続きに沿って都市計画案と環境影響評価を作成し、再度の説明会と意見募集、審議を経て都市計画が決定し、工事説明会後に工事に着手。部分的な開業は想定しておらず、2030年代半ばを予定する開業時には全区間が同時に開通する予定です。
(大泉勝彦)
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