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日光「いろは坂」でホンダ車ばかりが立ち往生!? 紅葉シーズンの渋滞で起こった思わぬトラブル、“ダメな運転”をホンダに聞いてみた(1/4 ページ)

楽しいはずの紅葉狩りドライブが一転!?

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 2022年10月末に紅葉が見ごろを迎えた栃木・日光の「いろは坂」で、ホンダ製の車ばかりが立ち往生していたという投稿がネットで話題となっていました。


いろは坂で立ち往生していたホンダ車(画像提供:くりはらさん)

またしてもホンダ車(画像提供:くりはらさん)

 Twitter上では、いろは坂で止まっていた車をよく見たらホンダ車ばかりだった、という報告が複数のユーザーから挙がり、ただの路駐というわけではなくホンダ車の構造に問題があるのではないかと推測する反応も目立っていました。

 投稿された画像を確認すると、立ち往生していたのはホンダ車のなかでも、旧世代のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載したハイブリッド車両のようです。このシステムにはどのような問題があり、なぜ渋滞中のいろは坂での立ち往生が発生したのか、ホンダ広報部への取材結果を交えて分析します。

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坂道発進に弱点? i-DCDの仕組みからわかる「仕方がない問題」

 SPORT HYBRID i-DCD搭載車両での完全停止からの発進(0キロ発進)は、基本的にはエンジンの動力を利用せず、モーターのみでの走行(EV走行)を行う仕組みとなっています。

 一般的に発進時には多くの電力を使うため、車両に搭載されている動力バッテリーには十分な残量が必要です。渋滞のように少しだけゆっくり進んですぐ停車するという動作を繰り返すと、バッテリーへの充電が行われず、最終的にはバッテリー残量がなくなってしまう場合があります。


ハイブリッドシステムを内蔵する「SPORT HYBRID i-DCD」(画像:Hondaのパワートレーン技術 Webサイトより)

 バッテリーが少なくなると、マニュアル車と同じような半クラッチ動作でエンジン動力による発進の補助が行われます。

 この半クラッチ状態が連続するとトランスミッションの温度が高温になり、クラッチの焼き付きや破損といった最悪の事態が発生する前に、メーター上には停止を指示する警告画面が表示されます。


トランスミッションが高温になると、停車して冷却を待つ必要がある(画像:フィット ハイブリッドの取扱説明書より)
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