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「妻と愛人が惚れ合い出家した古典文学を教えて!」→ ネット民の集合知ですぐに判明 「めっちゃ興味出た」「こんな最高な古典ある?」(1/2 ページ)

読まねば……!

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 「これ何ていう作品なのか有識者教えてください」――高校時代に読んで大まかな内容だけ覚えている古典文学について、作品名が分からずTwitterで聞いたところ、あっという間に解決。さらにこれがきっかけで同作品に注目が集まり、「コレ気になる」「これ読みたい」と反響を呼んでいます。

この作品は一体……?

 投稿主でTwitterユーザーのギ!(@desukaru02518_u)さんが、大学入試センター試験の過去問か何かで読んだと思われる“とある古典作品”の内容がずっと心に残っているとして、覚えている物語のあらすじを要約してTwitter上で作品名を教えてほしいと呼びかけました。

「夫の愛人の女性からの文を妻が読んでしまうが、妻はその書きぶりの美しさに感心し、夫にその愛人を家に連れてくるよう言って彼女のために別荘まで建てて、自分は身を引いて出家したのだが、愛人はその話を聞いて妻の心の美しさに惚れこんで後を追って出家、不甲斐ねえ夫は放っといて尼二人で睦まじく暮らした」(ギ!さんが要約した古典作品のあらすじ)

 要約はあくまでも本文の一部で、冒頭と続きの文がそれぞれ存在します。また読み手の解釈も含んでおり、登場人物の名前といった情報もありません。が、投稿後間もなく「詳細は違うけど平家物語の祇王と仏御前みたいだな」「今確認したけど今昔物語じゃないっぽい」「清少納言ではなかったと思うから紫式部のなんかだったか…いや、違うかも…」など、“有識者”が集い始めます。

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 すると「御伽草子の『さいき』でしょうか」「室町時代の御伽草子、さいきでは」という声が複数寄せられ、なんと2時間も経たないうちに作品名が判明したのでした(!)。集合知すごい……。

早いものでは、投稿主さんのツイートから約40分で正解が寄せられました

 

 

2時間かからずに作品が判明!

 『御伽草子』は室町時代から江戸時代にかけて作られた短編の絵入りの物語。「さいき」は豊前国(ぶぜんのくに/※現在の九州北東部)の佐伯という人物が主人公の話で、わけあって訪れた京都で美しい女性に出会い、恋に落ちる場面から始まります。

 そして佐伯が国に帰った後の展開は、ギ!さんの要約どおりの流れで、本妻と美女は出家し、さらに2人の女性に捨てられた佐伯も出家。本妻とともに出家することを選んだ美女は「同じ庵室(※尼僧の住まい)にとぢ籠り」と描写されています。

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画像出典:Amazon.co.jp

 Twitter上では今回の投稿で「さいき」を知り、分かりやすい要約も相まって「私も読みたい「なんだか面白そうなお話」など興味を惹かれた声が寄せられ、判明した作品名を報告するツイートにも、6700超のリツイートと約1万3000の“いいね”が集まっています。

 同作品は、国立国会図書館デジタルコレクションにて公開されており、Z会が公開する試験問題ではあらすじや一部の現代語訳を閲覧できます(※3ページ目にあらすじ、4ページ目に現代語訳が掲載されています)。

こちらのリンクの大学試験問題でも「問題2」の18ページから「さいき」の一節が読めます

画像提供:ギ!(@desukaru02518_u)さん

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