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「動物の死体を厄介なものと捉えるのは、人間だけ」 大阪湾の迷いクジラ「淀ちゃん」の海洋投棄は妥当だったのか? 市・博物館・専門家に聞いてみた(1/4 ページ)
「死」に対して、どう向き合っていくのか。
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2023年1月9日に大阪湾に迷い込み、4日後の13日に息を引き取ったことが確認されたマッコウクジラ「淀ちゃん」。その死体は、大阪市の判断により、人の手で海に沈下させる「海洋投棄」という形で処理されることとなりました。
一方、大阪市立自然史博物館は骨格標本を作成を目的として、市に死体の埋設を申請していたといいます。果たして、海洋投棄という判断はなぜ行われたのか、また、その判断は妥当だったのか。編集部は市・博物館・専門家に取材し、話を聞きました。
大阪市「埋設場所や腐敗の状況を踏まえて海底沈下を判断した」
大阪市は編集部の取材に対し、博物館側から骨格標本にしたいという申請を受けていたものの、マッコウクジラを埋設しないという判断を下した理由について、「短期間で埋設場所を見つけることができなかったことや腐敗の状況を踏まえて海底沈下を行うと判断した」ためだと述べました。
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巨大なマッコウクジラの死体ともなれば、腐敗臭は相当なものだと予想されます。また、腐敗が進行すると、ロープなどで引っ張るなどして、運搬することも難しくなります。そうした状況から、市は速やかに海洋投棄すべきと判断しました。
では、博物館はどのような理由から死体の埋設を求めたのか。それは「クジラの生態を解明」するためだったといいます。
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