「コオロギ粉末は一切使用してない」「補助金や助成金も一切受けていない」 酒田米菓、昆虫食を働きかけとの拡散情報を否定(1/2 ページ)
文書は代表取締役社長の佐藤栄司さんの名義によるものです。
せんべいを手がける酒田米菓は、同社が昆虫食について働きかけをしている、というTwitter上で拡散している情報について、「弊社の自社商品にはコオロギパウダー等の原料は“すべての商品を対象”に一切使用しておりません」などと否定しました。発表された文書は代表取締役社長の佐藤栄司さんの名義によるものです。
Twitter上では、昆虫食について働きかけをしている日本企業や研究機関をまとめたとする「昆虫食を推している日本企業&研究機関MAP」という画像が拡散されています。画像には、企業や大学が多数掲載されており、酒田米菓のロゴと社名も掲載されています。
「コオロギパウダーは一切使用していない」
佐藤社長は、「現状お客様の不安が募る一方であり、更には事実とは異なった情報が拡散されてしまうという状態が予測されましたので、一刻も早く誠実にお客様へ事実をお伝えしなければいけない」として、今回の発表にいたったと説明。本件について顧客から寄せられた不安点や疑問点について、Q&A形式で回答しました。
「せんべいに『コオロギ』は入っていますか?」という質問には、すべての商品にコオロギパウダーなどの原料は一切使用していないと否定。「原材料として使用しているものに関しては、 『必ず原材料の表示の中に記載する』ということが食品表示法に基づき表示させなければいけない義務がございます。また現状商品化の予定はございません」と説明しています。
また、拡散されている画像に酒田米菓が記載されている背景については、「事実として約2年前に試作品として1度、開発依頼はありましたがそれ以降開発しておりません (テーブルテストであり、 本製品の製造ラインは使用しておりません)」としつつも、以前「コオロギ」ではなく「蚕」を使用したせんべい「SILKFOOD チップス」を製造委託していたことが原因ではないか、との推測を示しました。
佐藤社長は、新庄の工場でコオロギを作っているという情報に対しては、「新庄の工場というのは弊社の工場ではなく、試作のご依頼があった別の企業様であり弊社の工場とは関係はございません」と否定。「補助金や助成金などの優遇は受けているのか?」という質問にも、「昆虫食を使用した補助金や助成金は一切受けておりません」と断言しています。
佐藤社長は「日ごろからお客様のたくさんの応援の声をいただいている中、今回の件でお客様へご心配をおかけすることになり、弊社としましては想定外の事態でありました」と、現在の心境を吐露。「お客様の弊社へ対する思いに反し、この度は多大なるご心配をおかけいたしました。より一層、安心安全の製品をご提供のするために尽力してまいりますので、改めまして今後ともご愛顧、ご応援いただけますと幸いです」と述べています。
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