坂本美雨、父・坂本龍一さんを追悼し天国にメッセージ贈る 「お父さん、ずっとずっと愛してます」(1/2 ページ)
「ずっとずっと、憧れていました」と伝えた美雨さん。
歌手の坂本美雨さんが4月5日にInstagramを更新。大腸がんのため3月28日に亡くなった父・坂本龍一さんを哀悼しました。
美雨さんは2022年6月、坂本さんが文芸誌『新潮』上で闘病生活の詳細を公表したことにより、多くのファンから「心を寄せてくださるメッセージ」が届いたことを報告。当時の投稿では感謝の気持ちを伝えるとともに、病の中でも音楽を創作し続ける父の姿に「創作意欲があることが心から嬉しいし、励まされます。胸張れるようにわたしも歩みます。孫の笑えるとこもたくさん見てもらわなくちゃな」と敬意を込めてつづっていました(関連記事)。
しかし治療のかいもなく、坂本さんは2023年3月28日に逝去。美雨さんは4月2日に坂本さんの死を伝えるInstagramへの投稿をリポストしていましたが、5日の投稿では初めて自身の言葉で父への思いをつづり、「ずっとずっと、憧れていました」「私が生まれた時から父はたくさんの人に愛され、近くて遠い存在でした。父に会いに行く時は、好きなワンピースを着て、きれいな姿で会いたかった。私にとって父はそういう人でした」と憧れ続けた父の存在を振り返っています。
「最期の日々も、そうして会いに行きました」「世界一かっこいい、憧れのお父さんだから」と晩年の坂本さんにも正装して会いに行っていたことも回想。「今、ちっちゃくなってもう一度娘をやりたい。もっと甘えたり反抗したり迷惑をもっとかけてそれでもやっぱり大好きだと言って思いきり抱きつきたい。大好きでたまらない」と娘としての立場で悲しみをあらわにしながら、「これからは父と共に生きていきます。私のなかにいる父が、私に美しいものをたくさん見せてくれ、生きる喜びを教え、この世を生きていく力と、立ち向かう強さをくれるでしょう」と父亡き後の人生についてつづりました。
最後に美雨さんは「彼の人生は、濃密な、美しい人生だったと思います」と坂本さんの人生についてコメント。また、世界中から坂本さんが活躍する姿が寄せられていることも明かし「大好きな人のことをまだまだ知ることができて私はとても幸運です」とも。加えて、関わりのある人々やファンに感謝するとともに、「お父さん、ずっとずっと愛してます」と天国へメッセージを贈りました。
ファンからは「美雨ちゃんの言葉を読んでよりお父様の魅力を感じています」と父としての坂本さんの姿に魅力を感じられたという思いや「美雨さんの優しくてあったかいこのラブレター、きっと坂本龍一さんも天国で、嬉しそうに読んでおられますね」と坂本さんにもきっと届いているという声とともに、「美雨さんの中で、ずっとカッコいいお父さんが生き続けますように…」と心に寄り添うコメントが寄せられています。
美雨さんは1980年5月に、坂本さんとシンガーソングライターの矢野顕子さんとの間に誕生。1997年には「Sister M」名義で坂本さんの「The Other Side of Love」に客演して歌手デビュー。1998年には本名の「坂本美雨」としてメジャーデビューしました。プライベートでは2014年3月に一般人の男性と結婚。2015年7月には坂本さんにとって初孫となる第1子が誕生しており、Instagramでは娘の姿をたびたび投稿しています。
関連記事
「もう一度、ピアノの連弾を」矢野顕子が元夫の坂本龍一さんを追悼 2006年まで夫婦、長女は坂本美雨
英文でコメントを投稿。北野武、「戦場のメリークリスマス」で共演した坂本龍一さんの死にショック 「残念で仕方がなく言葉もありません」
悲しみを伝えています。坂本龍一さん、ステージ4のがんにより71歳で逝去 最期まで創作活動を続け「音楽と共にある日々でした」
お悔やみ申し上げます。がん闘病中の坂本龍一、久しぶりの顔出しショット 最新コラボ報告に「いつまでもお元気でいて」
シャンパーニュをテーマに組曲を作曲。坂本龍一、2度目のがん判明に「大いに落胆しました」 闘病中の盟友・高橋幸宏がエール「絶対に大丈夫!」
2014年に中咽頭がんを公表していました。「創作意欲があることが心から嬉しい」 坂本美雨、父・坂本龍一の“ステージ4”がん闘病に思いつづる
最後まで音楽家であり続ける龍一さん。坂本龍一「これほど真摯な文章は書けるものじゃない」 小山田圭吾の“いじめ告白”謝罪文に涙腺緩ませる
坂本さん「読みながら少し泣けてしまった」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.