ニュース

鳥取県、県庁の業務で「ChatGPT」の使用禁止を発表 SNS上で賛否の声集まる(1/2 ページ)

鳥取県では「ChatGPT」について、県庁業務である答弁資料作成、予算編成、政策策定での利用を禁止するとしました。

advertisement

 鳥取県の平井伸治知事は4月20日、人工知能(AI)対話チャット「ChatGPT」について、自治体の意思決定の場で使用することを禁止すると発表しました。SNS上では、世の中の流れに出遅れるなどの批判がある一方で、ChatGPTの特性上の懸念点から賛同する声も見られました。

 ChatGPTは、質問や会話を入力すると、まるで人間のような自然な返答を得られるAIチャットサービス。平井知事はこのChatGPTについて、イノベーションを起こしうる素晴らしい発明と評価した上で、県庁の職員に対しては「答弁資料作成」「予算編成」「政策策定」といった、業務での使用を禁止すると、定例記者会見で表明しました。

 平井知事は、これらの重要な県の意思決定に関わる文書などに対し、単に文章を作れば良いというものではく大切なのは中身であるとの考えを示しました。「地べたを這ってでも集めた情報に価値があり、手間を惜しむことなく地域の頭で考えて、判断することが可能であると信じている」とし、「ちゃんとじーみーちー」とダジャレを交えつつ述べました。

advertisement

 SNS上では、「鳥取だけ出遅れますね」「いつもまでも昭和の気分じゃ世の中発展しないもの」といった時代に置いていかれることへの懸念を表明する声も。一方で、ChatGPTの特性(入力された情報をもとに日々学習されていくこと)から、情報漏洩のリスクが指摘されていること、情報の正確さが保証されていないという点から、「賢明」「妥当」との声も多く見られました。なお、禁止については理解を示しつつも、“地道”を禁止の理由とする点には賛同できないとする意見もありました。

 平井知事はChatGPTの私的な使用については否定しないとし、あくまで自治体の意思決定はAIではなく、地域で考え、話し合い、決定すべきだとしています。なお、Bing AIなど、ChatGPT以外のAIについては会見では特に触れられることはありませんでした。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 美容師に「ショートカットNG」と断られ続けた女性、プロがバッサリカットすると…… 驚きの大変身に「女優さんみたい」「めっちゃハマってる!」
  2. レジンで生のイチゴを閉じ込め→4年放置したら……? “まさかの姿”に「100万年後に発見されて欲しい」
  3. 15歳少女に淫らな行為で逮捕、俳優が報道後SNS更新 活動継続の意思明かす「僕はまだ、表現者として生きたい」
  4. ウソだろ……!? ダイソーで買った多肉植物を1年間育てた結果→「こんなに変わる」驚きのビフォーアフターが話題
  5. 「ロンハー」有吉弘行のヤジに指摘の声「酷かった」「凄く悲しい言葉」 42歳タレントが涙浮かべる
  6. お兄ちゃんにデレデレな柴犬、起きてきたことに気付くと…… “されるがままで連れてって”モードに入る瞬間が笑いと癒やしをくれる
  7. 双子の赤ちゃん、ちょっと目を離すと…… おなかの中にいたころを思い出させる寝姿に「荒んだ心が洗われます」「眼福」
  8. 汚れたホースに綿を詰めて流したら…… 無色透明の水が“信じられない色”へ変化する光景に思わずゾッとする
  9. 道路わき、側溝の暗がりから「何かに見られている気配」 “思いがけない正体”に「ハーイ!ジョージ!」「ヒイ!!!」と288万表示
  10. 3児の母・熊田曜子、現在のボディーに驚きの声 くっきりな陰影に「凄い事になってますね」