ドミノ・ピザ、景品表示法違反で措置命令　チラシにサービス料を分かりづらく記載（1/2 ページ）

　消費者庁は6月27日、チラシに「サービス料」を分かりづらく記載していたとして、ドミノ・ピザジャパン（以下、ドミノ・ピザ）に対し、景品表示法に基づく措置命令を行ったと発表しました。

【2023年6月28日訂正】当初「サービス料を記載していなかった」としていましたが、「サービス料に関する記載はあったものの、分かりづらい形で表記されていた」が正しい情報でした。お詫びして訂正いたします

　問題があったのは、2022年10月3日から2023年4月23日までの期間に、一部店舗の店頭や投函で配布されたチラシ。消費者庁によると、これらのチラシでは「お持ち帰り」または「デリバリー」での表示価格に「サービス料」が加算されることが分かりづらい形で掲載されていたといいます。

　この表示方法に対し、消費者庁は「本件料理の取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であり、景品表示法に違反するものである」とし、一般消費者への周知徹底を命令。合わせて、再発防止策を講じ、役員および従業員へ周知徹底することを要請しました。

ドミノ・ピザ「表示に関するチェック体制を一層強化」

　消費者庁による発表を受け、ドミノ・ピザは謝罪文を公開。措置命令を受けたことを事実であると認め、謝罪しました。

　再発防止策としては、「社員教育のさらなる徹底、掲載前の社内審査など、景品表示法をはじめとする、表示に関するチェック体制を一層強化します」と宣言。「当社は、一般消費者の皆様にご心配をお掛けいたしましたことを心よりお詫び申し上げるとともに、皆様の信頼を損なうことがないよう、再発防止策の履行に全力を挙げてまいります」としています。

　なお、ドミノ・ピザは2023年4月24日、「商品の選択段階で支払金額がいくらになるのか分かりにくい」という利用者の声を受け、サービス料を廃止。「現在販売中の商品にはサービス料はかかりません」と説明しています。