「不当な標的にされました」 エズラ・ミラー、少女への接近禁止命令が解除 自身を追い詰めた関係者へ「事実を見極めることを乞います」
スキャンダルにもかかわらず主演映画は上映。
2022年6月に、未成年の少女へ不適切な行為を働いたとして両親から告発されていた米俳優エズラ・ミラー(関連記事)。現地時間6月30日に親子へ近づくことを禁止する保護命令が解除され、エズラはInstagramで「保護命令のひどい悪用」であると声明を出しました。
エズラは保護命令が解除されたのち、7月1日にInstagramへテキスト画像を投稿。「今日の結果に勇気づけられています。そして今このとき、保護命令のひどい悪用を止めようとして僕を助けてくれた皆さんに、とても感謝しています」と切り出しました。
続けて「保護命令は、危険にさらされている個人、家族、子どもに安全を提供するものです。これらのサービスを本当に必要としている人がいるとき、注目を集めたり、タブロイド紙の一瞬の名声、ある種の個人的な復讐を果たしたい人のための武器として使用されるべきものではありません」と述べ、「事実が示すように、このような操作的、破壊的な行為の前歴を持つ個人によって、僕は不当で直接的な標的にされました」と保護命令が不当なものであったことを主張。
さらに「見境なく虚偽の主張を広め、この話の真実と背景について正確な報道をしなかったメディア関係者へ、クリック数を競うのではなく、高い水準を保ち、時間をかけて事実を見極めることを乞います」とこの事件を報道したメディアを批判し正確さを追求することを望むとしました。
そして最後にエズラは「個人的なことですが、僕が自分の健康を維持し、この試練が僕や僕に近しい人たちをも巻き込みもたらした被害を逆転させるため最善の努力をしていることを知っていただきたく思います」と語り、自身をサポートしてくれた人たちへの深い感謝で声明を結びました。
両親が裁判所に提出した書類によると、エズラは2016年に23歳のとき、先住民族居住地での抗議活動を通じて当時12歳だった女性と知り合い、彼らが取り組む石油パイプライン建設反対運動を支援する名目で不適切な関わりを続けてきたとのこと。2017年に当時14歳だった女性を他の抗議活動メンバーとともにロンドンへ招き、同じベッドで寝ようとしたり、アルコールやマリファナ、LSDといったドラッグを与えたとされていました。
2022年、両親はエズラが女性に対し「身体的、精神的な虐待を繰り返し」「精神的に支配し、身体を傷つけ安全を脅かした」などと訴え保護を申請。そのときには18歳の成人となっていた女性はInstagramでエズラを擁護しています。
エズラは2022年3月27日に、ハワイで治安紊乱行為とハラスメントの容疑により逮捕。保釈金500ドルで釈放され、翌28日には地元夫婦の寝室に侵入し「お前と尻軽妻を埋めてやる」と脅迫したうえ貴重品を盗んだと訴えられ、一時接近禁止命令を申し立てられています。
その振る舞いはエスカレートし、4月19日には女性に椅子を投げつけ、第2級暴行罪によりハワイで逮捕されました。
なお、暴力行為を含む数々のスキャンダルにより、DCコミックスを映画化したエズラ主演の映画「ザ・フラッシュ」は公開中止となるのではなどとささやかれていましたが、この保護命令解除以前の6月16日に予定通り世界同時公開されています。
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