個室トイレの“脆弱性”にパッチが当てられた光景が話題に　ベビーチェアの子どもが鍵を開けちゃう問題をアップデートで解決（1/2 ページ）

　商業施設などの個室トイレで、ベビーチェアに座った子どもがトイレの鍵を開けてしまう問題がたびたび話題になっていますが、“改善アップデート”が実施されたトイレがX（Twitter）で話題になっています。低コストで確実な対策……！

　Xユーザーのapplesorce（@applesorce）さんが「脆弱性に修正パッチが当たってた」と個室トレイの写真を投稿しています。

　ベビーチェアから手が届いてしまう鍵の位置はそのままですが、写真のトイレでは2つ目の鍵が高い位置に追加されており、これなら子どもに開けられる心配がなさそうです。上記の問題を知らないユーザーの場合、「なぜ鍵が2つ？」と疑問が浮かびそうな見た目ではありますが、手っ取り早い解決策としてこの“緊急パッチ”は有難いですね。

　コメントでは「子育て中にはありがたい」「うちの子が小さい時に欲しかった修正パッチだｗ」といった声が寄せられ、「ユーザーが1人の時は通常の操作で良く、ゲストユーザーが同時にある場合は1段上のセキュリティがかけられる素晴らしいシステム」と称賛の声や、「自分も先日見かけました」と同様の個室トイレの報告が続々寄せられています。

　施設内の個室トイレの鍵は基本的に、子どもだけが使用する場合や、車椅子使用者のためにも、容易に施錠できる位置・構造が採用されます。一方で、国土交通省による多機能トイレの整備方策に関する調査研究報告書では、今回の問題点についても触れられており、「子どもが勝手に外に出ていかないよう、子どもの手が届かない高めの位置にも鍵を設置するとよい」「ベビーチェアが鍵に手が届く位置に設置されていると、子どもが鍵を開けてしまうことがあることから、設置位置の配慮が必要である」と、設計の考え方について書かれています。

　なお、一部では今回の追加ロックに「業者的には中で何か起きた場合に外から開ける手段が無いので怖い」など、また別のトラブルを心配する声もみられます。これら全てに対応するのは難しそうですが、いつか大型アップデートがきてより便利になるといいですね。

画像提供：applesorce（@applesorce）さん