生き物系YouTuber・ホモサピへインタビュー 書籍の話を聞いたらうんこの話になりました(1/2 ページ)
2冊目となる書籍『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』が8月2日に発売されました。
生き物系YouTuberのホモサピさんが、2冊目となる書籍『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』(KADOKAWA)を8月2日に発売。ホモサピさんが、これまで体験してきたいきものたちのおもしろ体験をイラストで紹介しながら、学べる生き物図鑑が完成しました。
『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』。ホモサピさんが幼少期から見て、聞いて、触って、嗅いで、食べて学んだ生き物の知識がどっさり。専門家の方からのコラムも補足され、さらに知識が深まる内容に
2022年7月に発売した初のエッセイ『地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記』(KADOKAWA)に続き、2冊目となる『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』。カメムシとレモンを合わせるとコーラの匂いになる、水槽から脱走したカピカピのウナギが生き返った話など、生き物図鑑では分からない生き物の不思議な一面が書かれているとともに、“知らないこと”や“なんでなんだろう”という好奇心を、五感全てを使って知ろうとするホモサピさんの好奇心旺盛な姿勢が垣間見える1冊となっています。
大人になるにつれて生き物への苦手意識が高まる人が多い中で、今なお好奇心全開で生き物とたわむれるホモサピさん。書籍の話を聞きながら、生き物へのあふれる愛を伺おうとしたら、うんこの話になりました。
五感全てで生き物と触れ合ってきたホモサピだから分かる「生き物って面白い!」
――2冊目の書籍は、2022年7月に発売した初のエッセイ『地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記』(KADOKAWA)よりも、さらに生き物の話が満載だった印象です。
ホモサピ 『地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記』は、どちらかというと自分の人生や考え方についてフォーカスを当てた本だったので、今回は生き物の面白いところを伝えようと思って作りました。生き物の生態を書いた本というよりは、僕が幼少期に体験して印象的だった生き物の面白いところがたくさん書いてあります。
あと、今回は虫・水辺・植物の3章に分かれていて、虫は兵庫県・伊丹市昆虫館の学芸員さん、水辺は水生生物保全協会の代表理事、植物は千葉県立中央博物館の学芸員さんがコラムで専門知識を補足してくださっているので、僕自身も学びになることがたくさんありました。
――ホモサピさんも知らなかったことがあったんですね。例えばどんなものだったんでしょうか?
ホモサピ 本の中で、ウシガエルのオタマジャクシを食べたら全然おいしくなかったという話を書いたんです。釣り人の間でも、「なんでも食べるブラックバスさえ、オタマジャクシは食べない」なんていう説もあるくらいなんですが、実はそれは間違いで、ブラックバスはオタマジャクシを食べるらしいんです。その証拠に、ブラックバスを駆除するとウシガエルのオタマジャクシが激増するそうです。これは調べても出てこなかった知識だったので、専門家の方がコラムを書いてくれているからこそ知れたことだなと、勉強になりました。
カメムシにレモンをかけるとコーラになる!?
――1項目目からかなりインパクトがありました。カメムシとレモンを混ぜたらコーラの匂いになると。動画でも公開されていましたが、そもそもカメムシはなぜパクチーのような匂いを発するんでしょうか?
ホモサピ 身の危険を感じたとき、身を守るために分泌液を放出するんです。種類によって匂いが異なって、アオカメムシの仲間はスイカみたいなウリ系の爽やかな匂いがして、細長いヘリカメムシは、濃密な青リンゴのようないい匂いがします。
――人によっては苦手な匂いではあると思うんですが、かんきつ類の果物を合わせると本当にコーラになるんですか?
ホモサピ 僕自身もどういった反応が起こっているのか詳しいことは分からないんですが、そもそも匂いは、トップノート、ミドルノート、ラストノート、という3層に分かれていて、いわゆる“コーラらしい匂い”というのは、トップノート(最初に香る香り)がパクチーとライムをあわせたような香りなんです。
このパクチーの匂い成分であるアルデヒドはカメムシにも含まれているので、カメムシとレモン(またはライム)を合わせてもコーラの匂いになるだろうと思って実験してみたら、かなりコーラに近い匂いになりました。
――以前、タガメをお酒に漬けたカクテルを飲んだことがあるんですが、洋梨のような甘い香りがしたのを覚えています。
ホモサピ 日本に生息するタガメは若干違うんですけど、海外に生息する台湾タガメとかのフェロモンはすごくいい匂いがします。ヘリカメムシと同じ、青リンゴのような匂いがします。
みんな、だんだん生き物と触れ合わなくなる
――今回はご両親へのインタビューも掲載されていました。ご両親は、生き物を追いかける姿は昔と変わっていないとおっしゃっていましたが、ホモサピさん自身はどんな子どもだったなと記憶していますか?
ホモサピ とにかく生き物を捕まえることばかり考えていて、友達を引き連れてよく池に通っていました。逆にそれ以外の遊びが面白くなかったです。
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チョー「のとさん大変だ」。
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