借金1000万円の作曲家、保護猫と出会い人生が一変 エッセイコミック『借金1000万の作曲家の人生を変えてくれた猫の話』発売(1/3 ページ)
猫が1人の作曲家の人生を大きく変えました。
ワニブックスはエッセイコミック『借金1000万の作曲家の人生を変えてくれた猫の話』を12月28日に発売します。原著者である響介(@HOMEALONe_ksk)さんのX(Twitter)には試し読みが投稿されており、5話までで累計2万7000件以上のいいねを集めています。漫画の作画担当はちとせ(@inunonekochan)さんです。
現在5匹の猫たちと暮らす響介さんは、作曲家と猫マスターとして活動中。そのあふれんばかりの猫愛をSNSやブログ、書籍などさまざまな媒体で発信しており、猫たちのために35年ローンで一軒家を建てたことも話題になりました(関連記事)。
そんな響介さんはどのようにして猫たちと出会い、暮らすようになったのか。そこには、当時借金1000万円を負い、その日食べる物すら十分に買えなかった響介さんの人生が、猫たちとの出会いによって一変していく物語がつまっていたのです。
0話に登場するのは、コンビニでおでんの汁をねだるほど金欠だった時代の響介さん。このときは、まさか自分が猫のために家を建てるほどになるとは思いもしなかったとのこと。
それから月日がたったものの、響介さんは相変わらずお金が無く、その日暮らしでした。そんななか、たまたま携帯電話で里親募集の子猫2匹を見かけ……。気付いたらホームセンターで子猫たちを迎える準備をしていたのだそうです。ものすごい行動力!
その後、2匹のかわいさで猫の魅力に目覚めてしまった響介さんは、再び「殺処分される猫たちを引き取りました」「たくさんの里親さんを探しています」という投稿を見かけました。いてもたってもいられず、すぐに保護猫たちを迎えにいくことを決意して――。
響介さんと保護猫たちはこの後、どうやって幸せな暮らしを手に入れたのか。響介さんのXやブログ「リュックと愉快な仲間たち」では、たっぷりと試し読みが公開されています。
当時の状況をブログで「今改めてみたら本当に存在してはならないタイプの人間である。笑い事ではなく真似してはいけない」「もちろん今の自分がいるのは猫たちのおかげなので、後悔はしていません、しかし、今の自分が過去の自分と入れ替わったら、絶対にこの環境で猫と暮らす決断はしません」と振り返る響介さんですが、当時は金欠の状況でも猫たちのワクチン、ご飯、健康診断など全てちゃんとできていたため、さらに保護猫を迎える決意をしたのだとか。
また、万が一自分に何かあっても、猫たちは実家の家族に面倒を見てもらえるようしっかりと話をしており、結果的に一度も頼ることはなかったそうです。当時の自分を振りかえりつつ、響介さんはブログで「当時の僕みたいなやつは絶対に動物を飼うな」「猫と、動物と、暮らすためにとにかく大事になるのはお金と覚悟です」と思いをつづっています。
編集部は今回の書籍化について、響介さんに話を聞きました。
――漫画化のきっかけを教えてください
響介さん:僕の人生はどえらく特殊なので面白おかしくブログに書いていたところ、出版社さんからコミックエッセイのお話がありました。しかし僕は世界でも類を見ないくらい絵が下手なので、僕も大好きな漫画家さん、ちとせさんに作画をお願いし、決まりました!
――たくさんのいいねやコメントが集まっていますが、反響への感想を教えてください
響介さん:僕がブログで公開し出した時もたくさんの方に読んでいただきましたが、それ以上の方に届いていて、我が家の猫のかわいさが可愛いイラストとなってとどろいていて嬉しい限りです! 話や猫の可愛さはノンフィクションですが、僕の顔面だけはめちゃくちゃフィクションです!!!!!
――特に注目してほしい点や、今後の読みどころがありましたら教えてください
響介さん:あまりSNSでは書いてこなかった話なども収録されてたり、ブログで人気のあった話が漫画になっていたり……。ちとせさんのすてきなイラストが、僕を知ってる方も知らない方もどちらでもわくわく読める漫画に仕上げてくださってるので、乞うご期待です!!!
(了)
『借金1000万の作曲家の人生を変えてくれた猫の話』は全144ページ、価格は1320円。全国の書店やAmazonなどで予約を受付中です。
響介さんは「2話以降も毎日数ページずつ更新中です! 出版社に怒られたらやめるという暴挙に出ているようなので、そのあたりの展開もお楽しみに」とコメントしています。
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