2023年の「ネット流行語100」発表 年間大賞は『推しの子』、2位は?(1/2 ページ)
新設の「ネット新語賞」も発表。
ピクシブとドワンゴが12月13日、2023年の「ネット流行語100」を発表しました。年間大賞は人気漫画『推しの子』に決定しました。
「ネット流行語100」は、「ピクシブ百科事典」と「ニコニコ大百科」の各単語ページにおける2023年のアクセス数に基づいて、今年ネットで最も流行した言葉を決定する両社の共同企画。
年間大賞に選ばれた『推しの子』は、赤坂アカ・横槍メンゴによる人気漫画。2023年4月からテレビアニメが放送され、主題歌のYOASOBI「アイドル」も大ヒットとなりました。
2位は「君は完璧で究極のゲッター」がランクイン。「アイドル」のサビ部分「究極のアイドル」と、2000年のOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」の主題歌「STORM」のサビ部分「飛び出せゲッター」のメロディが似ていることが話題になり、この2つを組み合わせたワードがSNSで流行しました。
3位はスーパー戦隊シリーズ第47作目「王様戦隊キングオージャー」に。pixivへの投稿数が増えたタグ(単語)が対象となるpixiv賞は、サッカー漫画『ブルーロック』、ニコニコユーザーのアンケートで選ばれるニコニコ賞は、「君は完璧で究極のゲッター」となっています。
今回は、ネット上で新しく生み出され、特に大きな話題となったワードを選定する「ネット新語賞」も新設。「薩摩ホグワーツ」が選ばれました。ハリー・ポッターを題材とするゲーム「ホグワーツ・レガシー」のプレイスタイルと、かつての薩摩藩士のイメージに重ねて松永マグロさんが生み出した造語でした。
年間大賞の受賞者コメント
赤坂アカさん
この度はネット流行語大賞を【推しの子】という作品に、そしてキャラクターたちに与えて頂いてありがとうございます。私は今まで、『かぐや様は告らせたい』など個人名義で作品を作らせていただいていたのですが、今回は横槍メンゴ先生と密に打ち合わせを重ね、赤坂アカ×横槍メンゴの名義で『【推しの子】』という作品を書かせていただきました。メンゴ先生は、男性女性を問わず多くの人を魅了する作画が出来て、多様性を理解し、慮れるバランス感覚を持つ作家です。まずはメンゴ先生に感謝を申し上げます。 そして素晴らしいアニメ化を経て、本当にとても多くの人に届き、こうして流行語なんて言っていただけるようになりました。小さな子供達に人気だなんて、連載を始めた時は想像も出来ないことでした。僕たちの作ってきた作品が、こうして人々の印象と記憶に残り、時代の1ページになれたのなら、これ以上光栄なことはありません。本当にありがとうございます。
横槍メンゴさん
このような明確な賞をいただけると、どうやら本当に「流行って」いるらしい!と、少し地に足ついたような感覚になれるのでありがたいです。大変光栄です。兼ねてより自分はメジャーなコンテンツやキャラクタービジネスになり得るような作品を生み出せるタイプのクリエイターではない、とかなりはっきりと自認しており「ニッチでも必要としてくれた人の心に深く刺さるようなものを生み出せれば」という心持ちで活動を続けていくつもりでした。 そこに超弩級メジャーエンタメコンテンツを生み出す才能を持ったアカ先生が手を差し伸べて、この舞台まで引き上げてくれました。そこを目指す、と決めたからには何重にも覚悟を決めたつもりでいましたが真っ直ぐこの場所だけを目指してきたわけではないためなんだか不思議な感じなんです。実感がない。少しでも実感に近づける貴重な機会をありがとうございます。舞台の上は思いもしなかったくらい、素晴らしい景色でした。
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