「E3」が正式に終了へ 世界最大級のゲームの見本市、28年の歴史に幕(1/2 ページ)
「20年以上にわたって開催され、毎回盛り上がってきたE3も、別れを告げる時が来ました。思い出をありがとう」とメッセージ。
ESA(Entertainment Software Association)は現地時間の12月12日、世界最大のゲーム見本市「E3」を終了することを公式SNSや公式サイトで発表した。
E3は世界最大のゲームの見本市
1995年から毎年開催されてきたE3は(「Electronic Entertainment Expo」の略)は、業界向けのゲームの見本市や商談の場として20年以上にわたって、主にサンフランシスコのコンベンションセンターで開催されていた。
しかし、2019年にはソニーが不参加となり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年は開催を中止に。2021年はオンラインでの開催となったが、盛り上がりに欠ける内容となっていた。かつてはE3にあわせて新作の発表などを行っていた企業も、独自のイベントや情報発信に力を入れたことで、出展を見送ることも増え開催の意義が失われていた。なお、2023年は3月に今年の開催を中止すると発表していた。
メタルギアシリーズなどを手掛けたゲームデザイナーの小島秀夫氏はE3の終了を知り、出展した当時を振り返り「あの時のスタンディング・オベーションは一生忘れられない。E3がなければ、日本のクリエーターやタイトルがこれ程までに世界へ進出することもなかったろう」とXに投稿。世界中のクリエーターや業界人が国や人種を超えてつながれたことに感謝を伝えている。
E3の公式サイトとXには「20年以上にわたって開催され、毎回盛り上がってきたE3も、別れを告げる時が来ました。思い出をありがとう」とメッセージを掲出している。
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