【漫画】1歳娘が突然引きつけを起こし呼吸停止に……! 知っておきたい熱性けいれん時のNG行動&対処法に「知識ないと本当にパニックになる」(1/6 ページ)
覚えておきたい。
1歳6カ月の娘が、突然目を見開き引きつけを起こし……。子どもの熱性けいれんを描いた漫画がX(Twitter)に再投稿され、記事執筆時点で1900件以上のいいねを獲得。「これはみんな知っておいてほしい!」などの反響が寄せられています。編集部は作者のmoro(@moro000000)さんに話を聞きました。なお、けいれんの反応は個人差があるため、都度小児救急相談や医者の判断をあおぐ事が重要です。
1歳6カ月の娘がジュースを飲んでいたら突然……
この日、娘のこもろちゃんのほっぺたが少し赤い事に気付いたmoroさん。熱を測ってみると、37.3度と微熱であることが分かりました。
一般的に平熱が高めの子が多い幼児は、微熱でも、ぐったりしておらず水分や食べ物がしっかりとれていればしばらく様子を見て問題ないと言われており、moroさんもころもちゃんが元気な様子を見せていたためしばらく経過観察することに。
その日の夜、夕飯を食べ終えたこもろちゃんは、moroさんに「じゅっちゅむー?」とジュースが飲みたいとかわいくアピール。moroさんがそれにこたえて、冷蔵庫から幼児用ジュースを取り出し渡すと……。
1口飲んだ瞬間、引きつけを起こしてしまったこもろちゃん
なんと1口飲んだ瞬間、こもろちゃんは突然目を見開き、体を大きくのけぞらせて「カカカカカッ」と発しながら引きつけを起こしてしまったのです。moroさんが驚いてこもろちゃんの顔をのぞきこんだところ、こもろちゃんの顔は青紫色に変わり、チアノーゼを起こしていました。
「嘘!? 息してない!」とパニックになったmoroさんは、歯を食いしばり始めたこもろちゃんを見て、舌をかんでしまうのではと懸念し、あせって口の中に指を入れました(※熱性けいれんの際、口の中に何かを入れる行為は、嘔吐があった場合窒息や肺炎の原因になり大変危険です。絶対にまねしないでください)。
しばらくすると、こもろちゃんは脱力。呼吸と顔色が戻ったことを確認したmoroさんは、市内の夜間小児急病センターに問い合わせて、タクシーで急ぎ向かうことにしました。
医師の診断は「熱性けいれん」。医師から聞いた対処法を紹介
医師の診断は「熱性けいれん」。日本小児神経学会によると、一般に生後6カ月から5歳までに、発熱時(通常は38度以上)に起きるけいれん発作を熱性けいれんと呼ぶとのこと。日本では5%以上の子どもが熱性けいれんを起こすのだそうです。
もろさんは、漫画で医師から聞いた熱性けいれん時の対処法を紹介しています。医師からは、「まず自分が落ち着くこと」「衣服を緩めて横向きに寝かせること(吐物などを誤嚥しないようにするため)」「けいれんが左右対称か確認すること」「けいれんの時間を計る、メモをとること」「左右非対称のけいれんや、5分以上続くけいれん、何度もけいれんが繰り返す場合は、躊躇せず救急車を呼ぶこと」と言われたとのこと。
やってはいけないこととして、「わりばしやタオル、指などの物をかませること」「声をかけたりゆすったりして起こそうとすること」と教えてもらったといいます。
熱性けいれんに関し、日本小児神経学会のWebサイトでは「けいれんが続いた時間、発作中の身体の様子、体温、けいれんが終わってから意識が戻るまでの時間、などをよく観察し、担当の医師に伝えるのは診断のために大事です」としています(※けいれんの反応は個人差があるため、都度小児救急相談や医者の判断をあおいでください)。
漫画には「初見は本当にびっくりする」「動画とることも大切」「パパママ教室とかでこういう情報を教えて欲しい」など、moroさんの漫画内容を多くの人に知ってほしい、という感想が寄せられていました。編集部は作者のmoroさんに話を聞きました。
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