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「ストレンジャー・シングス」出演俳優、新シーズン制作開始で炎上騒動ようやく弁明も逆風続く 番組ボイコット呼びかける声も(1/2 ページ)

騒動から2カ月。

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 米俳優のノア・シュナップが1月16日、前年11月にTikTokへ投稿した動画ついて「誤解されている」と弁明。SFホラーの人気ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(Netflix)のウィル・バイヤーズ役などで知られるノアは「シオニズムはセクシー」と書かれたステッカーを手に、仲間と笑い合う動画を投稿して批判を受けており、今回その件に関して初めて口を開きました。


TikToKではじめて口を開くノア(画像はTikTokから)

“平和”を訴える一方で、「あまりに無神経」と批判された動画

 11月にノアがTikTokに投稿し、批判を受け削除したのは、友人と思われる数人とノアが「シオニズムはセクシー」「ハマスはISIS」と書かれたステッカーをカメラに向かって見せたりおでこに貼るふりをしながら楽しそうに過ごす動画。そのグループの中心でノアは笑顔を見せ、友人らをスマートフォンで撮影していました。

11月にノアがTikTokへ投稿した動画

 10月7日にイスラエルとハマスの衝突が開始されたのち、ノアはInstagramへ声明を出し、「ユダヤ系アメリカ人として恐れています」「僕も他の人たちと同じようにパレスチナとイスラエル双方のために平和を望んでいます。レトリックを駆使しどちらか一方を選ぶのはやめましょう」などと、悲しみを伝え平和を訴えていました。

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 しかしその後、TikTokに投稿された動画では真剣に主義主張を訴えるわけでもなく、仲間内で紛争を冗談のように取り扱っている印象を与えたため激しい批判が寄せられることに。出演作「ストレンジャー・シングス」のボイコットを呼びかける声まであがる事態となっていました。

パレスチナルーツの友人と対話 ノアが訴える「誤解」

ゲイをカミングアウトしたことでも話題に

 ノアはこれまで批判に対して沈黙を貫いてきましたが、2カ月ほどが経過した今回ようやく言及。「僕の考えや信念が、僕が信じるものや望んでいるものから懸け離れた誤解を受けているように感じています」と自身の思いが世間から誤解されていると主張し、「僕はこの紛争に影響されている全ての罪のない人々のため、平和と安全、安心を望んでいるだけです」と述べました。

 続けて「パレスチナにルーツを持つ友人たちとは何度もオープンに議論を重ねてきました。それはとても重要なことだと思うし、僕は多くのことを学びました」と自身にはパレスチナにルーツを持つ友人もおり、普段から腹を割って語り合ってきたと告白。「(対話の)収穫の一つは、僕たちはみんな同じものを望んでいるということ」と思いは変わらないと強調。

 「僕たちはみんなガザで人質になっている罪のない人たちが家族のもとに帰ることを望んでいるし、同様にパレスチナで罪のない人々の命が奪われることは終わってほしいと望んでいます。その多くが女性や子どもで、見るのも恐ろしい」と伝えています。

 そして「人間性のかけらでもある人ならば、双方の敵対関係が集結することを望むと思います」とこの紛争が終わることをただ望んでいるとしたノア。「2024年のインターネットでは、人々がもう少し理解を思いやりを持ち、人種、民族、バックグラウンド、生まれた国、セクシュアリティーも関係なく、僕たちはみんな人間だということを認識し合えるように願っています」と全員がインターネット上での振る舞いについて改め、人類が平和のため手を取り合うべきだとしました。

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「ストレンジャー・シングス」シーズン5がようやく制作開始も……


「ストレンジャー・シングス」シーズン5の制作発表にはボイコットを呼びかける声が(画像はノア・シュナップのInstagramから)

 ノアはこの動画を投稿するにあたりTikTokのコメント欄を閉じていますが、Instagramでは解放されたまま。Instagramでの最新投稿は、1月8日に投稿された、出演作「ストレンジャー・シングス」シーズン5の制作が開始されたことを伝えるキャストらの集合写真で、ハリウッドのストライキによる影響を受け延期されていたため、ファンにとっては待望のニュースとなるはずでした。

 しかし依然としてコメント欄は炎上状態で、「あなたが遅ればせながら謝罪したからって私はシーズン5は見ないけどね」「降板したりとかできないの?」「ここにあなたがいなかったらいいんだけどな」「あなたの最後の演技だね」などと辛らつなコメントが並ぶことに。シーズン5制作と同じタイミングでの発言を保身のためと受け取るファンもみられました。

 また、パレスチナとハマスの紛争に関して、ハリウッドでは多くのセレブが沈黙するか、米政府と同様イスラエルへのサポートを表明することがほとんど。パレスチナの人々に寄り添うコメントを出した少数のセレブは、仕事や事務所を解雇されたり脅迫を受けたりといった困難に直面しています。

 スラッシャー映画の人気シリーズ第7作目「スクリーム7」では、主演予定だったメキシコの俳優メリッサ・バレラのSNS投稿がパレスチナでの惨状ばかりを訴えるようなものであるとして、制作会社から“反ユダヤ”と判断され同作を解雇されました(関連記事)。

 コメント欄では、メリッサの解雇と比較する声が目立ち、「うーん、何であなたはメリッサ・バレラと同じやり方でクビにならないんだろう?」「メリッサはスクリームをクビになったのに、何であなたはストレンジャー・シングスをクビにならないの?」とノア本人が直接関与しない不満も並んでいます。

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 それに対し、「これが白人の特権ってもんよ」「いま誰がハリウッドのトップなのか知らないの?」といった皮肉も寄せられコメント欄は半ば無法地帯化。反対に「何でそんなことしないといけないの? 彼は何も悪いことしてない」「なぜなら私たちみんな彼を愛しているから」とノアの投稿とメリッサの投稿では訴えたものが違うため解雇される必然性はないと擁護するコメントも寄せられています。

共演者の擁護も火に油 どうなる「ストレンジャー・シングス」

 さらに、同シリーズの共演者で、マレー・バウマン役を演じるブレット・ゲルマンは、米TMZの直撃取材を受け、「ノアは謝罪する必要はない」と擁護。「みんな平和を望んでる。誰も戦争は望んでいないんだ」としつつ、「シオニズムとはイスラエルが存在するべきと信じる心であり、そうであれば自身にとってもシオニズムはセクシーである」とコメントし、発端となった動画にも問題は感じられないと主張しました。

 この共演者による擁護は火に油を注ぐ結果となり、「これが『ストレンジャー・シングス』をボイコットする理由だよ」「最悪の擁護コメントだね」「2人とも最低」など、同シリーズのボイコットを呼びかける声が加速しています。

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