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“イケメン過ぎる”ゴリラ・シャバーニさんの今 あれから9年、環境はどう変化したのか(2/4 ページ)

東山動植物園の経済効果など聞きました。18歳→27歳の変わらぬイケメンぶりは健在でした。

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新施設で「本来の行動」が見やすくなった

 SNSで話題になってから、まもなく9年を迎えます。現在27歳のシャバーニさん一家の様子は、東山動植物園のXアカウント(@higashiyamapark)でも時折伝えられています。人気になったことで、心情などに変化はあったのでしょうか。

 担当者は「シャバーニ自身に『人気となったことによる』変化は特にありません」としつつ、環境面には変化があると明かします。2018年にニシゴリラの新施設が完成したことで、「現在は話題となった当初より、施設が充実し、ニシゴリラ本来の行動等をよりご覧いただける環境になっています」とのことでした。


2018年に完成した施設で今は暮らしている(画像:名古屋市東山動植物園)

「他の個体にも注目」

 息子「キヨマサ」や娘「アニー」が、人でいういわゆる思春期に差し掛かる年齢となるということで、イクメン状況が気になるところですが、「いまでも親子で遊ぶ姿がみられる」そうです。

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子どもも思春期(画像:名古屋市東山動植物園)

 全国の「シャバーニファン」に、一言メッセージをいただきました。

「精悍さ・カッコよさからシャバーニに興味をもっていただき、ご覧いただく際にはぜひ、シャバーニだけでなくニシゴリラの他の個体にも注目してほしいなと思います。それと同時にニシゴリラの現在の野生下での状況にも目を向けていただくなど、かっこよさだけでないいろいろな側面を感じ、知っていただければ嬉しいです」(担当者)

 あくまで入口はゴリラでも、そこから関心を広げてほしい。東山動植物園への取材を通して、そんな思いが伝わってきました。


会いに来てくれ(画像:名古屋市東山動植物園)

2024年は「コアラ来園40周年」

 さて、ここまでシャバーニさんについて書いてきましたが、東山動植物園で飼育されているのは、ニシゴリラだけではありません。もしかすると、他にもネットでバズりそうな動物はいるのでしょうか。最後に、いま「推したい動物」を聞いてみました。

 「ニシゴリラ同様に当園では人気の高い動物としてコアラがあげられます。今年2024年は当園に(日本に)コアラが来園して40周年となる節目の年にあたりますので、当園として積極的にPRしていきたいと考えています」

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コアラも人気(画像:名古屋市東山動植物園)

コアラも人気(画像:名古屋市東山動植物園)

 コアラが日本にやってきたのは1984年。その時、日本で初めて飼育された動物園のひとつが東山でした。2024年はコアラ来園記念イヤーとして、コアラ舎壁面のレリーフ写真を、ハッシュタグ付きで投稿するSNS企画を皮切りに、盛り上げていくようです。

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