「写ルンです」で撮った?→いいえ、AI生成です 一見“本物”にしか見えない写真が「見破れない」と衝撃(1/3 ページ)
古い写真感を出すと見分けがつかなくなるかも……?
フィルムならではの味のある写真が今も人気の「写ルンです」ですが、そんな雰囲気のある写真がAIで生成できてしまったとX(Twitter)で話題になっています。驚きのAI画像に「すごくそれっぽい」「これはもう見破れない」などのコメントが寄せられ、約2万件の“いいね”が集まっています。
「いろいろ試したら予想以上にそれっぽくなった」
Xユーザーのまつさこ(@wappaboy)さんが、入力したテキストから画像を自動で生成するAI「Stable Diffusion」を使って出力した画像です。
使いきりカメラでは、露出を調整できないため背景が暗くなることが多く、また粒子の粗い写真になることもありますが、今回生成されたAI画像ではそのレトロな雰囲気まで表現されています。おかげで、いわゆる“AI画像っぽさ”が薄れており、まつさこさんも「いろいろ試したら予想以上にそれっぽくなってしまい、もはや怖い…」と驚いた様子です。
そんな“写ルンです感”のある画像に、リプライ欄などでは「これはもうやばいレベル」「そろそろ区別がつかなくなってきた…」「『90年代に留学先で撮りました』みたいなところまで具体的に思い浮かんでしまう。怖い」など衝撃を受ける声が寄せられました。
ねとらぼ編集部でも画像生成AI「Adobe Firefly」を使い、あえてノスタルジックな画像になるようプロンプトを何度か試行錯誤してみましたが、無事“写ルンです感”がある画像が生成できました。夜にバスの席に座った女性が写っており、画像の質感がフィルム写真のようなノスタルジックなものに(※)。AIが生成した画像の中では、現代的な写真よりも違和感が薄れているような印象さえ受けます。
※プロンプトは「ポラロイドカメラで昭和に撮ったカラー写真」「夜に女性がバスの中で座っている場面」「コントラストが強い」「背景は暗い」などと指定。コンテンツタイプは「写真」、視覚的な適用量は中に設定した
かなり本物の写真と見分けづらい画像が作れることがわかった今回の結果ですが、一方で「顔アップにしたら急に不気味の谷に襲われた」「すげーと思ったけどドアップにすると不気味の谷だった」という声も。他にも人物の腕や姿勢、背景などの細かな点をじっくり観察すると、隠された違和感が見つけられます。
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