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地震で断水、解消まで約5日間 自宅で過ごすために役立ったもの・用意しておけばよかったもの(3/4 ページ)

令和6年能登半島地震、羽咋市在住筆者の断水経験。

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断水中必要なものまとめ

 断水解消までの日々は、普段よく使うので充分にあったもの(冷凍ご飯、ラップ、アイラップ、キッチンアルコール、アルミホイル、タオル、、ゴミ袋、常備薬など)、年始だからと多めに用意していたもの(ゴミ袋、現金)、自分なりにいつか役に立つかもととっておいたもの(使い捨てコップ、空のペットボトル、コロナ感染対策として買ったウェットタオルの残り)を活用した5日間だったなぁと思います。

 一方で、地震前から水のない状況を想定していたわけではないため、まな板シート、ドライシャンプー、ポリタンク、災害用のトイレは用意できていませんでした。また、下着についても断水中は量が足りませんでした。災害が起きてから入手しようとしても、売り切れていたり、長く並ばないといけなかったりと、普段より購入が難しいこともあります。これからは絶たれてしまうライフラインを具体的に想定し、備えておかなければならないと思っています。

物のほかに必要だったのは情報と人間関係

 これまでさまざまな“もの”を挙げてきましたが、それと同等に大切だったのが情報です。市民向けのメーリングリストで、水道の復旧情報、応急給水の場所や時間、入浴施設の利用について、営業を再開した店舗などなど、生活に欠かせない情報を多く得ました。もちろん、羽咋市の公式サイト内やX(旧Twitter)公式アカウントでは地震についての緊急情報が公開されていますが、メールだといちいち探さなくても必要な情報がタイムリーに送られてくるので便利でした。

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 困ったのが「近所に友だちがいない」ということでした。羽咋市に移住して約1年で、富山や石川県でも金沢市には知人が複数人がいるのですが、羽咋市内でだいたい同じ立場で励ましあったり、相談しあったりできる人がいませんでした。1人でもできる仕事についているのと、普段あまり他人との会話を必要としていないのですが、断水や繰り返す余震など、いつもの違う状況に弱っていました。のんびりした性格のパートナーにいら立ってしまうこともありました。

 ですが、月1回くらい行っている近所の飲食店が地震後数日で営業を再開していて、そこで温かい飲み物をいただきながら店主と話すことでかなり落ち着きました。もし、この飲食店が再開していなかったり、パートナーと会話がなかったりしたら、もっと精神的にしんどかったはずです。

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