昭和に人気博したゼブラの鉛筆型シャープペン「ノックペンシル」が復活 廃番から20年以上、令和に復活の背景(2/4 ページ)
2001年に廃番になり、要望を受けて復活。
「廃番後もお客様から愛用している、再販してほしい、というお声をいただいていました。その声に応えたいという思いは社内でずっと持っていました。近年、仕事や勉強でPCやタブレット・スマートフォンなどを使うことが増えました。ただ筆記具も併用することが多く、ちょっとしたメモやアイデアをすぐに書きたい、そのためにシンプルで使いやすいペンが必要、ということが見えてきました」
「またテレワークやフリースペースでの仕事、カフェなど外で勉強することが増え、軽くて持ち運びやすいペンが求められていました。そこで、以前に発売していたノックペンシルのシンプルで握りやすいデザインに、現在求められる機能を加えたシャープペンが必要ではと考え開発に至りました」(ゼブラ)
変わらない部分、変わる部分
新たに復活するノックペンシルは、「M-1300」「M-1400」……と続いてきた歴代のコンセプトを引き継ぎ、「M-1700」の型番に。令和に向けたアップデートを加えていますが、変わっていない部分もあるといいます。
鉛筆のようなまっすぐなラインと六角形の軸で持ちやすいこと、グリップやクリップがついておらず人によって持つ位置を選ばないこと、1本220円と手頃な価格を維持していることを、ゼブラは変わっていない点として挙げています。
一方、変わった部分としては「出す・書く・消すが片手でスマートに完結するようにしました」と同社。振るだけで芯が出るフリシャ機能を搭載することで、持ち替えずに素早く芯を出すことができ、キャップ不要の繰り出し式消しゴムを導入することで、手早く消せてキャップを失くす心配がないとしています。
M-1700の開発にあたっては「誰にとっても手に取りやすく普段使いできること」を意識し、「これまで初代のノックペンシルを愛用してくださった方々の思いに応えたいという気持ちでコンセプトを引き継いでいます」とゼブラ。「新しいノックペンシルを1人でも多くのお客様様の手にお届けして、あらためて愛されるブランドにしたい思っております」
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