KADOKAWAがサブスク読書サービス「カクヨムネクスト」 人気作家の最新作がいち早く読める(1/3 ページ)
レジェンド作品の配信も。
KADOKAWAは3月13日、Web小説サイト「カクヨム」で、有料会員向けのサブスク読書サービス「カクヨムネクスト」を開始しました。
月額980円で、人気作家の最新作が書店に並ぶ前に読めるサービス。ローンチラインアップは、KADOKAWAの各レーベル編集者が一押しの作品40タイトルをそろえています。『涼宮ハルヒ』『スレイヤーズ』『タクミくんシリーズ』などKADOKAWAのレジェンド作品も「ネクスト選書」として配信。6月末まで1巻前編が無料となります(無料で読めるレジェンド作品は順次入れ替わる予定)。
カクヨムネクストはカクヨムのiOS/Androidアプリからも利用でき、広告が非表示に。広告収入による作家への収益還元については、定価980円分相当として差額をカクヨムが補填。
またカクヨムネクストに掲載された作品は、日本での書籍化を待たず、いちはやく中国語や英語に翻訳され、海外の小説サイト上でも順次掲載されていく予定としています。
なお4月17日まで、オープン記念で月額98円になるキャンペーンを実施。サポーターズパスポートとカクヨムネクストの両方に加入する場合のカクヨムネクスト料金は月額640円となり、こちらもキャンペーン期間中は64円になります。
KADOKAWAはカクヨムネクスト開始に当たり、次のように述べています。
「これまで、無料が当たり前とされてきたWeb小説の世界で、敢えて課金に挑戦する理由。
それは、作家が創作に打ち込み、それで”食べて”いける世界をつくりたい――という願いによるものです。
紙の本ではシリーズ刊行が難しくとも、Web上で読者からの根強い支持を得て、続きを熱烈に期待され、ギフト等で精神的・金銭的にサポートされている作品が、カクヨム上には多数あります。作品の更新を待ち望んでくださる読者と才能あふれる作者を繋げ、その輪をもっと大きく強固なものにしていきたい。あらゆる創作活動を、よりダイレクトに支えるために、読者の期待値や熱量を”課金”という形で導入し、持続可能な出版の未来像をデザインできたら――そう願って、カクヨムネクストをたちあげました」
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