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【獣医師執筆】犬の呼吸が早い・息が荒い原因は? 愛犬のために知っておきたい病院に連れていくべき症状や対処法を解説(1/2 ページ)

犬の呼吸が早い・息が荒い原因について獣医師が解説します。

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 ペットが幸せな一生を送るためのサービスや情報を提供するペトコトが運営するペットライフメディアから、大切な家族である愛犬や愛猫と、健康で幸せな人生を一緒に楽しむための知恵をお届けします。

 ペトコトメディアは獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆。病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる情報を幅広く伝えています。

 今回はそんなペトコトメディアから「犬の呼吸が早い・息が荒い原因」についてご紹介します。

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著者:ペトコト編集部

獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら

 犬の呼吸数は安静時に平均で1分間18~25回程度です。興奮した際や運動後には呼吸数が増加しますが、普段より呼吸が早い(速い)、回数が多い場合は、何か問題が潜んでいる可能性が考えられます。おなかが動く場合やシニア犬(老犬)などが寝ているときだけ早い場合など、犬の呼吸が早い・息が荒い原因や対処法について、獣医師の佐藤が解説します。

犬の呼吸が早い・息が荒い基準は?

 呼吸の変化に気付くためには、健康な状態の愛犬の呼吸状態・呼吸数を知る必要があります。正常な回数が分からなければ異常かどうかも判断できないからです。まずは愛犬の呼吸数を調べてみましょう。

呼吸数計測のタイミング

 安静時もしくは睡眠時の呼吸を計測しましょう。

呼吸数計測方法

  1. 15秒あたりの呼吸数を数える(胸の動きを見てカウント)。
  2. 15秒あたりの呼吸数を4倍することで、1分間当たりの呼吸数を計算する。

 愛犬の正常時の呼吸数がわかったら、どこかに控えておきましょう。実際に「呼吸が早い」と思ったときの目安になります。正常時の呼吸数よりも呼吸数が多かった場合は、異常な数値ということになりますので、早めに病院へ行きましょう。

犬の呼吸が早い・息が荒い場合の原因

犬種の特性

 パグやフレンチブルドッグなどの短頭種、中~大型犬は興奮しやすいため、すぐに呼吸数が増加したり、開口呼吸をしたりする傾向があり、異常ではないケースがあります。遊ばせた後などの場合は、一旦様子を見て、長期的に呼吸が早い状態が続くのであれば、動物病院に連れて行きましょう。

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呼吸器の異常

 呼吸器に異常がある場合に呼吸が早くなることがあります。原因として「ウイルス」「細菌」「真菌」「寄生虫などの感染症」「アレルギー」「異物」「腫瘍」などが考えられます。

熱中症

 初期症状として、呼吸が早くなり、よだれを流します。その後、ぐったりと横たわり動けなくなったり、嘔吐などの消化器症状を引き起こしたりし、最悪の場合、命を落とします。散歩の時間帯や、部屋の温度・湿度に注意すれば防げる病気です。

痛みがある

 ケガや外傷による痛み、膵炎や下痢などによる腹部の痛み、脊椎や関節の痛みなど、どこかに痛みがある場合に呼吸が早くなることがあります。

血液など体液の異常

 酸素は血液により運ばれます。その血液が少なくなる貧血や脱水を引き起こすことで、呼吸が速くなることがあります。

異物誤飲

 異物を誤飲し、喉や呼吸器が圧迫されて呼吸が早くなっている可能性がありますさっきまで遊んでいたおもちゃがなくなっていないか、置いてあったものがなくなっていないかなど、身の回りのものを確認しましょう。

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