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保護猫活動を次世代へつなぎたい―― 別府「新玉旅館」が保護活動と猫ハウス継続のためにクラウドファンディングで支援を募集(1/2 ページ)

女将さんが関わる最後のクラウドファンディングになるかもしれません。

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 猫が暮らす温泉旅館として有名な「新玉(あらたま)旅館」(大分県別府市)が、保護猫施設「朋猫ハウス」活動維持&施設拡充ための支援をクラウドファンディングサイト「READYFOR」で募っています。

旅館を運営しながら、保護猫活動をする女将さん

 新玉旅館の3代目女将・後藤藤恵さんは旅館業の傍ら、20年以上に渡り保護猫活動に取り組んでいます。さまざまなメディアに活動が取り上げられて認知度があがる一方、保護猫や地域猫の相談件数も増加し、旅館では受け入れることができない状態になっていました(新玉旅館の様子は公式サイトからも見ることができます)。

 そこで旅館とは別の保護猫施設を作るために2度のクラウドファンディング(「地域猫・保護猫を救う猫ハウスを作りたい|新玉旅館の新たな挑戦」「【殺処分ゼロを目指して】2度目の挑戦!朋猫ハウス増設にご支援を!」)を実施して「朋猫ハウス」の建設・増設を行ってきました。

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新玉旅館の猫たちが暮らす部屋

保護猫活動に励む女将さん

猫のためのハウスの拡充を目指して

 多くの人の協力のもとで運営している「朋猫ハウス」ですが、予期せぬ出来事も。地震や大雨で施設の修復が必要な状態となり、円安による資材の高騰で、かなりの赤字が出てしまったのです(なんとか借り入れができ、月々の支払いをしているそうです)。

 さらに、多頭飼育崩壊現場の対応でかかる医療費や運営費、想定外の朋猫ハウス建設費の月々の支払いもあるため、活動維持費は逼迫している状態とのこと。より多くの猫を保護できる環境を整えるためにはハウスの拡充も必要ということで支援を呼び掛けています。

 今回のプロジェクトの第一目標金額は550万円で、用途は(1)保護猫と地域猫たちの手術費(避妊去勢)と、医療費(ワクチン、エイズ白血病、ノミとり、病気の治療)200万円、(2)ハウスの修復費275万円、(3) 防犯カメラと24時間見守りカメラの設置費用40万円など。第二目標の1200万円は、もう一棟の建設費(485万円)などに使われる予定です。

 女将の後藤藤恵さんや一緒に活動してきた実弟の犬走数馬さんは年齢的に活動が厳しくなっており、二人の朋猫ハウスとしてのクラウドファンディングは最後になると考えているとのこと。今回のプロジェクトには、保護猫活動を次の世代につないでいくために体制を整えたいという気持ちが込められています。

支援の種類

 支援の種類は、お礼のメールと朋猫ハウスの猫たちの画像が届く「応援コース」(3000円)、朋猫ハウスの見学ができる「朋猫ハウス体験コース」(1万円)、朋猫ハウスの見学&新玉旅館の猫たちと戯れられる「朋猫ハウス・新玉旅館体験コース」(2万円)など16種類で、期間は8月9日23時まで。目標金額を達成した場合のみ集まった支援金を受け取ることができる、All-or-Nothing方式のプロジェクトです。

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画像提供:新玉旅館(@aratama_ryokan)さん

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