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天皇陛下、“若き日に書かれた著書”に脚光 懐かしい英国留学の思い出 「イギリスの地を再び訪れることが……」(1/3 ページ)

天皇皇后両陛下の英国訪問を受けたものとみられます。

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 天皇陛下が英国留学の思い出を書かれた『テムズとともに――英国の二年間』が、Amazon.co.jpの「外国のエッセー・随筆の売れ筋ランキング」で1位(6月29日現在)になるなど、国民の注目を集めています。天皇皇后両陛下の英国訪問を受けたものとみられます。

英国訪問前に記者会見をされる天皇陛下(画像出典:宮内庁公式Instagram

オックスフォードで過ごした2年間の思い出

 天皇陛下が英オックスフォードに滞在された、1983年6月末から1985年の10月初旬までの思い出をつづられた同著書。1993年に学習院教養新書として刊行され、2023年4月に学習院創立150周年の記念事業の一環として復刊されました。

 同著書には、オックスフォードの入学式や授業のみならず、食事や洗濯といった日常生活、テニスやボートなど熱中されたスポーツ、ロンドン警視庁から派遣された2人の警察官のことにいたるまで、さまざまな思い出が記されています。

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天皇陛下の著書『テムズとともに――英国の二年間』(画像出典:Amazon.co.jp

訪問先には『テムズとともに』の英訳版が飾られていた

 天皇皇后両陛下はチャールズ国王からの招請を受け、現地時間22日に英国へ到着。23日には外務省が日本の魅力や政策、取り組みなどを伝えるために設置した対外発信拠点「ジャパン・ハウス ロンドン」を訪問されました。

 宮内庁の公式Instagramでは英国訪問の様子が随時公開されており、ジャパン・ハウス ロンドン訪問時の写真も投稿されています。同投稿では、展示物について説明に耳を傾けられる天皇陛下の写真のほか、ジャパン・ハウス ロンドンに飾られた『テムズとともに』の英訳版の写真も。

『テムズとともに』の英訳版(画像出典:宮内庁公式Instagram
3枚目に『テムズとともに』の英訳版が写されている

「イギリスの地を再び訪れることができることを願っている」

 天皇陛下は同著書のなかで、「再びオックスフォードを訪れる時は、今のように自由な一学生としてこの町を見て回ることはできないであろう。おそらく町そのものは今後も変わらないが、変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたらなどと考えてしまう」とつづられていました。

 一方で、2023年4月の復刊時のあとがきには、「遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている」という言葉が――。

 念願を叶えられた天皇陛下は、29日に帰国を予定されています。

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