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「イカす!」「どこで買えますか?」 水難事故から命を守る“イカポンチョ”が90万表示 開発元が語る“ねらい”とは(1/3 ページ)

これを着て海に行かなイカ?

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 海や川で水遊びが楽しい夏。それに伴って水難事故の危険も高まります。そんな中、X(旧Twitter)に投稿された命を守るユニークなウェットスーツが話題になっています。

イカが泳いでる……!
イカが泳いでる……!

イカを模したユニークな遊泳補助具

 投稿したのは、海で事故に遭遇した方々の救助を行うボランティアを支える団体、日本水難救済会(@Qsuke_MRJ)です。動画では、頭の先が尖ったイカのようなウェットスーツを着てふわふわと泳ぐ様子を伝えています。

 着ているスーツの名前はその名の通り「イカポンチョ」。日本水難救済会は「浮力があり、日焼けや熱射病も防げます。岩牡蠣等から皮膚も守れます!」と説明していて、しっかりと海での事故を防ぐ機能が備わっているようです。

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 Xでは、「イカす!」「イカになりきってるの大好き」「スプラトゥーンとコラボしなイカ?」など見た目のユニークさに注目する声や、「どこで買えますか?」と今後の展開に期待する声が寄せられました。確かに見た目もかわいくて、海の事故を防ぐことができるのは一挙両得ですね。

 どのようにしてこのユニークなイカポンチョは生まれたのか、開発元である日本水難救済会で常務理事を務める江口圭三さんに経緯などを聞きました。

開発理由は「イカ泳ぎ」を広く知ってもらうため

―― なぜ「イカポンチョ」を開発されたのでしょう?

江口さん: 海を楽しくする遊泳補助具を作りたいという思いも大きいですが、海に流されたときに救助を待つ海の護身術のひとつとしての「イカ泳ぎ」を広く知ってもらいたいということが一番の理由です。動画の泳ぎ方もイカ泳ぎです。

―― 「イカ泳ぎ」について詳しく教えてください。

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江口さん: 別名「エレメンタリー・バックストローク」とも呼ばれる、体力を使わずに長い時間浮力を保つことできる泳ぎ方です。

 落水してしまったとき、可能であれば陸に上がれるところや掴まれるところまで移動することが大事ですが、無理に動くと体力を大きく消費してしまいます。そんなとき、体力を温存し生存確率を大きく高めるのが「イカ泳ぎ」です。

 手足を使ってお腹と顔を上げて、手と足を引き上げ、手足をゆっくりあおるとイカのようにゆっくりと進み浮力を保つことができます。

―― 「イカポンチョ」投稿後の反響はいかがでしたか?

江口さん: 「ほしい」などの反応をもらったのはうれしかったです。大勢の方に注目いただいたようで、多くの人に団体や活動を知ってもらうきっかけになったのではないかと思っています。

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 「イカポンチョ」は、講習会等で子供たちをリラックスさせることも開発の目的としてあります。今後の展開については未定ですが、まずは、イカポンチョをきっかけに子供たちがイカ泳ぎに興味をもってくれたら嬉しいです。


イカポンチョを着た江口さん

―― 夏本番になり、水遊びをされる方も増えると思います。読者に向けて何か伝えたいことはありますか?

江口さん: 水遊びをするシーンが増えるのに伴い水難事故も増えるので、海や川で遊ぶときには事前の準備が不可欠です。日本水難救済会のWebサイトには事故防止のチェックリストや、海に流された場合の泳ぎ方などの基礎知識をまとめているので、水遊びの前はぜひ目を通していただきたいです。事前に備えて安全に水遊びを楽しみましょう。


 夏の水遊びは楽しいですがその分危険も隣り合わせ。事前にしっかり備えておくことが肝心ですね。筆者は泳ぎが苦手なのではやくイカポンチョを着て泳いでみたい!

画像提供:日本水難救済会(@Qsuke_MRJ

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