仏革職人「日本のランドセルを作りたい」――夢をかなえるプロジェクトに密着 思いのこもった作業風景に「感動しました」と称賛の声(2/3 ページ)
ものすごく大変な作業です。
ランドセルを仕上げて行きます
マチルドさんがランドセル作りに使える期間は2週間。アマンディーヌさんが不在の日もありますが、黙々と手を動かします。
3日目からは細かいパーツを作る工程へ。リョウスケさんファミリーと一緒におやつのお団子を食べたり、自宅でのたこ焼きパーティーに参加したり、日本の生活にも馴染んでいます。
2週目に入り、細かいパーツを縫い合わせていく工程へ。耐久性の高いランドセルに仕上げるため、床に座って丁寧に縫って行きます。
「ドキドキ」と言いながらミシンをかけるマチルドさん。ミシンの音の変化で糸が外れていることに気付きます。キレイに仕上げるために何度もトライ。お店に来ていたフランス人のお客さんに背中をマッサージしてもらい、大変な作業を続けます。
研修最終日になり、アマンディーヌさんがやってきました。ランドセルの工程は、後は肩ひもをつけるだけ。マチルドさんは、「まだ完成していないのにすごく感動している」と話し、リョウスケさんとあやさんからも、「100点以上の仕上がり」とお墨付きをもらいました。
完成!
最後に肩ひもを取り付けてランドセルが完成。最初にマチルドさんが背負い、アマンディーヌさんも背負ってみます。
近所の神社でリョウスケさんたちの息子さんにランドセルを試してもらいました。現役小学生の反応もばっちりで、ランドセルには職人さんの思いや苦労がたくさん詰まっていることが分かりました。
マチルドさんはフランスに帰ったら2つ目のランドセルを1人で作ってみるとのこと。自分なりのランドセルを作れるように研究して、大人向けのサイズも作れるように頑張ると話してくれました。マチルドさんの活動はInstagram(@sellerie_joly_pottuz)で見ることができます。
日本に来てランドセル職人としての第一歩を踏み出したマチルドさん。いつの日か、フランスにランドセルが広まる日が来るかもしれませんね。
コメント欄には「とてもすてきなランドセルが出来上がりましたね」「一生懸命な人ってやっぱり輝いてるね」「これほどの手間をかけて外国人に手作りのランドセルを教える方の、体力と親切心に驚嘆した」といった声が寄せられています。
ボンソワールTVでは、YouTubeのほかInstagram(@sh.amandine)でも情報を発信中。別の日の投稿では、フランス人が日本の文化を体験する姿や、アマンディーヌさんとゲントクさんが暮らす山形県酒田市の大雨被害の現状などを公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」
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