11歳でのオスカー受賞から30年、“全米のヒロイン”アナ・パキンの現在　今では「幸せな結婚生活を送るバイセクシャルの母親」に（1/3 ページ）

　1993年公開の名作映画「ピアノ・レッスン」でアカデミー助演女優賞を獲得したアナ・パキン。わずか11歳でオスカーを獲得し、2番目の最少記録保持者となってから30年。7月で42歳になった現在のアナを紹介します。

英語版「天空の城ラピュタ」シータ役の声優も務め、日本との縁も

　オスカー受賞後も子役として順調に活動を続け、「グース」（1996年）「シーズ・オール・ザット」（1999年）「あの頃ペニーレインと」（2000年）といった作品に出演したほか、英語版「天空の城ラピュタ」（1998）ではヒロインのシータ役の声優も務めました。

　そして2000年に開始した「X-メン」（2000年）のローグ役でブレイク。2006年まで三部作に出演し、2014年の「X-MEN:フューチャー&パスト」で8年ぶりに同役を再演し、ファンを喜ばせました。

　同時期にはドラマシリーズ「トゥルーブラッド」（2008年～2014年）にスーキー・スタックハウス役で主演。7シーズン続く人気作になり2009年にゴールデングローブ賞を受賞したうえ、2010年には相手役を演じた共演者のスティーヴン・モイヤーと結婚し2012年に双子を出産しました。

　近年もマーティン・スコセッシ監督作「アイリッシュマン」（2019年）といった大規模作品から独立系映画まで、幅広いジャンルに出演するほか、夫と共同で制作会社を立ち上げてテレビシリーズや映画作品をプロデュース。2010年には両性愛者とカミングアウトし、自らを「幸せな結婚生活を送るバイセクシャルの母親」と称し、さまざまな支援活動にも熱心です。