「最後まで見てしまった」　英国航空の機内安全ビデオが“史上最高”と好評　「英国のユーモアと文化に満ちている」（1/3 ページ）

　中世の英国貴族に航空機搭乗時の注意事項を説明する機内安全ビデオが、YouTubeで約3万3000件の高評価を集めるほど話題に。ユニークな切り口の映像に多くの反響が寄せられています。

中世の英国貴族世界を舞台にした機内安全ビデオ

　話題の動画は、ブリティッシュ・エアウェイズ（英国航空）のYouTube公式チャンネルに投稿されたもので、中世と現代を融合させたユーモアたっぷりの映像です。

　歴史を感じさせる邸宅には航空機の3列シートが設置され、そこには中世の英国貴族風の男女が座っています。

　男性がほほえみながら「私は感傷的で優しい感情を告白しなければならない」と女性に語りかけると、パイロットが登場して「みなさまようこそ。この航空機の安全設備についてご紹介します」とアナウンス。唐突に注意事項の説明が始まりました。

　場面が変わると、次は馬に乗った中世風の男性たちが登場。「戦争の風が吹いているようだ……地平線に煙が見える」と会話していると、かたわらに立った客室乗務員が、搭乗中の喫煙が禁止されていることを説明します。

ブリティッシュ・エアウェイズの社員40名が出演

　その後も同じように中世風の衣装を身にまとった人々が登場し、客室乗務員や空港スタッフなどが、スマホをフライトモードにすること、離着陸時にはノートパソコンの電源を切ること、手荷物は前の座席の下に置くこと、シートベルトの着用方法や緊急時の酸素マスクの使い方などについてレクチャーし、　航空機を利用する上で重要なことが書かれたセーフティカードを確認してほしいと呼びかけます。

　動画にはブリティッシュ・エアウェイズの社員40名が出演。イギリスの最高クラスの映画監督が製作したそうで、離陸前にこれが流されたら最後まで目を離せないですね。

「英国のユーモアと文化に満ちている」

　ユニークな切り口でユーモアたっぷりの映像に、YouTubeのコメント欄には「ブリティッシュ・エアウェイズは人々が何を望むか知ってるね」「英国のユーモアと文化に満ちている」「天才的な作品。英国人であることを誇りに思う」「史上最高の安全ビデオ」「飛行機に乗っていないのに、5分間の安全ビデオを最後まで見てしまったなんて信じられない」などの反応が寄せられています。

　同チャンネルではメイキング映像のほか、Mr.ビーンとして知られる英俳優ローワン・アトキンソンさんが出演した機内安全ビデオなども公開されています。

※画像は「British Airways」のYouTubeチャンネルより引用