看護師「この爪は何ですか?」→ネイルについていた“まさかのモノ”に仰天! 見たこともない“レアネイル”の理由を聞いた(1/3 ページ)
看護師さんの質問にも感嘆の声が。
採血中に看護師さんから真顔で質問された、あるネイルの写真がX(Twitter)で7万3000件を超えるいいねを集めるなど話題になっています。
珍しいネイルと奥深い質問を投げかけた看護師
話題になったのは、「仏像から社会を見る」研究者・君島彩子さん(@kimi_aya_)が投稿した1枚の写真です。採血に行った君島さんが指に施していたのは、金色のシンプルなネイル。しかしよく見ると、中指だけに誰もが一度は見たことのある“あの方”のお顔がありました。
神々しいお顔のネイルに看護師さんから真顔で「この爪についているのは何ですか?」と質問された君島さんは、「ブッダです」と簡単に回答。すると「それはお釈迦様とは違うという意味ですか?」と、さらに真剣な質問が続けられたのだそうです。「採血されながら如来について説明することになるとは……」と、予想外の質問に君島さんも驚いた様子をつづっています。
個性あふれるブッダのネイルの詳細を聞いた
君島さんはブッダのネイルについて、自身の投稿にリプライを続ける形で「ブッダヘッドシリコンモールドを使用してます」と使用したパーツも紹介しています。さらにねとらぼ編集部では、君島さんにこのネイルの詳細を質問しました。
――よく見ると細部まで表情がわかる立体的なネイルですが、特に気に入っているところはありますか?
今回、ブッダヘッドシリコンモールドという、ネイルアート用の仏像の型を使用しています。いつもお世話になっているネイリストの方にやっていただきました。金色にツヤがありすぎると表情が分かりにくいので、マットなジェルネイルのトップコートを使用しているのが気に入っている点です。
――これまでも仏像モチーフのネイルをされていたのでしょうか?
仏像の顔をネイルにしたのは今回が初めてですが、以前に快慶作の阿弥陀如来像の截金文様をネイルのデザインにしたことがあります。
――今回の反響について感想を教えてください
今年の3月、ちくま学芸文庫と講談社学術文庫の背表紙をネイルのデザインにした時もXで結構バズっていたので、今年はネイルがバズる年だなと思いました。
私は近代以降に作られた仏像から社会を見る研究をしています。研究対象となる仏像は、美術作品には入らないような仏像、例えば鉄筋コンクリート製の巨大な仏像やカプセルトイの仏像なども入ります。今回は仏像のデザインだったので、研究者として良かったなと思います。
ブッダネイルに大きな反響があるということで、現代の日本において仏教の信仰的な文脈とは異なる娯楽として仏像を捉えている方も多いのだなと改めて分かり、また少数ながら不敬であるとおっしゃる方もいて、それぞれの視点がとても重要な研究材料になるなと思いました。
リプライ欄ではブッダと釈迦、如来の違いに疑問を持った人も
リプライ欄などではブッダと釈迦、如来の違いについて疑問を持った人の声も多く集まり、解説する人のコメントも続々と寄せられています。この一連の投稿に対しては、「リプ欄含めて勉強になりました」と感謝する声も見られました。
画像提供:Ayako Kimishima(@kimi_aya_)さん
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.