「なんでこんな急に……」 “大谷翔平にKOされた”マクドナルドの「地味キャラ」、なぜいま大人気に?(3/4 ページ)
紫色のキャラ「グリマス」に注目の理由。
世界各国で「グリマスシェイク」販売
メッツの快進撃と時を同じくして、グリマスを通じたマクドナルドの「世界戦略」も進められていく。5月にはカナダで、8月にはイギリス、9月にはノルウェー、10月にはオーストラリアとニュージーランドで「グリマスシェイク」が発売され、ヨーロッパやオセアニアにも紫の波が押し寄せた。
そして日本でも10月30日からブルーベリーヨーグルト味の「グリマスシェイク」が発売となる。日本マクドナルド公式YouTubeでは、グリマスの日本への上陸をコンセプトとしたCM動画が公開されている。また、公式Xでも連日グリマスが登場するなど、露出機会は激増している。
かつての人気者「ドナルド」の現在
こうした中、日本のユーザーが気にしているのは、かつての中心的キャラだったドナルドの処遇だ。2000年代にはテレビCMへの出演で「お茶の間の人気者」だったドナルドだが、ここ15年程度はその存在感は控えめなものになっている。
さらに、日本マクドナルド公式Xが9月に実施したマクドナルドファミリーの人気投票「キャラ推しグランプリ」では、ドナルドは「ファミリー」の一員に含まれず、候補としてもエントリーすらされていなかった。これにはユーザーからも「ドナルドはどうした?」と心配の声が聞かれるほどだった。
ねとらぼ編集部が同社の広報担当者に、ドナルドが「マクドナルドファミリー」に含まれていなかった理由を聞くと、「ドナルドは、全国の保育園・幼稚園、小学校での防犯教室や交通安全教室を通じて、地域のお子様の安全をサポートする活動など行う役割を担っております」との回答が返ってきた。今後もドナルドはチャリティー活動を中心とする方針だという。
かつての人気者だったドナルドと、今まさに人気者になろうとしているグリマス。2人の運命は、これからどうなっていくのだろうか。
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