【猛暑! アイス豆知識】あの国民的アイスの「青」は自然由来の色だった さて、何から抽出した色でしょう?
明日誰かに話したくなる。(提供:DIC株式会社)
猛暑の夏には欠かせない、ソーダ味の青いアイス。その中でもすぐに連想されるのは、やっぱりあの国民的アイス「ガリガリ君」ではないでしょうか。
そんなガリガリ君の、ソーダ味の水色……あの色は合成着色料ではなく、藻(も)から抽出した色だったって、知ってましたか?
あの水色は「スーパーフード」由来!?
ガリガリ君のソーダ味の水色には、「スピルリナ青」という藻類由来の着色料が使われています。「スピルリナ」という水中で育つ藻があり、そこから抽出される青色色素であるため、そのような名称で呼ばれています。
食用の藻類としては栄養価がかなり高く、“スーパーフードの王様”とも言われることがあるスピルリナ。ビタミン・ミネラル・アミノ酸など50種以上の健康・栄養成分を含んでいて、食用色素の原料以外に、健康・美容食品の材料にもなっているんだとか!
スピルリナは、約30億年前から地球に存在する藍藻類の一種。大きさは0.3ミリ〜0.5ミリ程度で、顕微鏡でのぞくとクルクルっとしたらせん形をしており、その形からラテン語の「ねじれたもの」を意味する「Spira」(英語では「Spiral」)が語源になったと言われています。
太古の昔から自然界に存在していたスピルリナを、1977年に世界で初めて商業ベースで管理培養することに成功した企業がDIC(ディーアイシー)でした。現在はアメリカと中国の2拠点で生産したスピルリナを世界中に供給しており、国内ではグループ会社のDICライフテックが「スピルリナ青」などの販売を行っています。
緑色の藻パウダーからいろんな色が抽出できる
スピルリナを粉末にした「スピルリナパウダー」は、文字通り藻を乾燥させて粉末状にしたもの。一見するとそのまま、緑色の粉という見た目です。
ですがなんと、この緑色のパウダー1種類から、青・黄・緑といったカラフルな色素が抽出できるのです!!
こうして抽出される色のうち、青色の色素こそが「スピルリナ青」。自然界に存在する素材で青色の色素を持っているものは少なく、「スピルリナ青」は貴重な天然系色素としてさまざまなシーンで世界的に使用されています。
また、「スピルリナ青」は人工・合成着色料ではないので、食べても舌が青くならないという点もびっくり! 抽出過程でも有機溶媒を使用せず、水で色素を抽出しており、幅広い世代が口にしても安心・安全な着色料だと考えられています。
「すごい青色」で、お肌のうるおいも守る!?
植物に含まれる天然化合物のなかでも特に、植物が自身を紫外線などによる活性酸素から守るために持っている機能性成分のことを「フィトケミカル」と呼びます。フィトケミカルは強い抗酸化作用を持つため、5大栄養素と食物繊維に次ぐ「第7の栄養素」として注目を集めています。
そしてすごいのが――「スピルリナ青」の主成分「フィコシアニン」も、実はフィトケミカルの一種にあたるのです!
最新の研究では、フィコシアニンが肌のバリア機能(=保湿力)を高め、肌のうるおいを守る機能を持つことも確認されたんだそう。DICでは、フィコシアニンを主成分にした機能性表示食品も販売しています。
明日誰かに話したくなる「すごい青色」の話
いろいろな用途・効能を持つ「すごい青色」スピルリナ青。食用色素だけでなく多方面で重宝されているという事実にもびっくりしたけれど、やっぱり一番印象的なのは「安心・安全な自然由来の素材なのにこんなにきれいな青色」なことかも……!
青いアイス・ガム・チョコレート・和洋スイーツ・カクテル・ドレッシングなど、さまざまな食品を彩っているスピルリナ青。暑い日にアイスを食べるとき、ついつい誰かに話したくなる豆知識でした!
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