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Googleの被災地ストリートビュー、エリア2倍に 「おみせフォト」には東北の数百店舗
東日本大震災の被災地を撮影したGoogleストリートビューが対象エリアを2倍に拡大。店舗の内部を360度自由に見られる「おみせフォト」では、東北の数百店舗が加わった。
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Googleは2月29日、東日本大震災の被災地の街並みを写真で公開する「ストリートビューデジタルアーカイブプロジェクト」で、対象エリアを2倍に拡大した。今回加わった福島県石川郡玉川村、東白川郡矢祭町を含む、6県47市町村で新たに撮影。福島県相馬市周辺、岩手県宮古市周辺の沿岸部、青森県八戸市周辺を中心に拡大している。
福島県相馬市周辺の海岸付近では、建物の基礎部分が残るほかは地平線までまっすぐな大地が広がっているのが分かる。幹線道路に沿って移動すると、道路脇には積み上げられた瓦れきや木片が。「9カ月の道のりの厳しさが画像から伝わってくる」とGoogle日本Blogはコメントしている。
被災地のビジネス支援の一環として、店舗の内部を360度自由に見られる「おみせフォト」の撮影も、東北で実施。仙台市内の商店街と近隣のお店のほか、宮城県、秋田県、青森県、福島県のお店や旅館など数百店舗を29日に公開した。専用ページ「おみせフォトギャラリー」で閲覧できる。
世界中の名所をストリートビューで紹介するスペシャルコレクションには、岩手県平泉の観自在王院跡、無量光院跡、毛越寺、中尊寺、金鶏山が加わっている。
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