コナン、モンハン、薄桜鬼……世界コスプレサミット日本代表選考会の熱戦を目撃せよ!:フォトリポート(4/4 ページ)
今年で10周年を迎える「世界コスプレサミット」の日本代表選考会が開かれた。名探偵コナン、モンハン、薄桜鬼……気合い入りまくりなパフォーマンスが続々登場。優勝者の涙に秘められた思いとは!?
ライブが終わり、いよいよ日本代表の発表の時がやってきた。10周年の節目を飾るのは……見事な剣舞を披露した「薄桜鬼」の士魂(第4組)に決定。「薄桜鬼」主題歌の作曲者でもある谷本さんから2人に優勝賞品の目録が手渡された。優勝インタビューでは2人が感極まって言葉に詰まる一幕も。実は練習中に1人(海都さん)が足をケガし、選考会の直前まで動けず、今回はシップと包帯で痛みをこらえながらのパフォーマンスだったのだ。
インタビューで「東北の仲間に元気を」とも語った海都さん。その話の続きが気になったので選考会終了後に聞いてみたところ、これまでに東日本大震災で被災した東北のコスプレイヤーたちを元気づけようと、復興支援のコスプレイベントを開催してきたことなどを教えてくれた。
サムライがテーマの「薄桜鬼」を選んだ2人の願いは、世界コスプレサミットで優勝して仲間のコスプレイヤーを勇気づけること。そのためケガを押してでも出場を強行。優勝にかける思いは人一倍強かったようだ。表彰式後の控え室で足を休める海都さんは、インタビューする間も時折声をつまらせながらとつとつと語ってくれた。
私の目の前にいるのは、仲間のために果敢に行動する「武士道」を体現した現代のサムライそのものだった。東京から応援のためだけに駆けつけたファンもいたとのことで、このような彼らのやる気に心を打たれたことと思う。8月に名古屋で開催される世界コスプレサミットが今から楽しみだ。
著者紹介
松岡洋は日本のポップカルチャー情報を発信するONETOPI「日本のポップカルチャー」のキューレーター。1980年代に「月刊アスキー」に寄稿。海外で起きている日本ブームについて「なぜ日本に魅せられたのか」を調査し、ONETOPIで紹介している。
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