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ついに開催された「全世界同時参加型脱出ゲーム」 3900人が館に閉じ込められたあの夜、何が起こったのか日々是遊戯(2/2 ページ)

SCRAP主催の謎解きWEBイベント「REGAME|リアル脱出ゲームオンライン」。当日の感想をネタバレなしで書いてみます。

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トラブル対応は迅速だったが……

 もちろん、問題がなかったわけではない。

 当初は午後10時スタート予定だったが、いざ始まってみると、システムトラブルによりゲームが進めなくなってしまう症状が相次いだ。運営側は急遽ゲームをストップし解決にあたったが、ようやく復旧したのは1時間45分後。説明によれば「チャット機能においてプログラム上の負荷が予想を上回った」そうで、復旧後はチャット機能をカットし、制限時間もリセットしての再開となった。SCRAPは今回のお詫びとして、希望者にはチケット代を全額返金するほか、ゲーム自体も後日無料公開する方針を明らかにしている。

画像 筆者の場合、最初の部屋を出るところでこの画面に。同僚はもう少し先まで進めていた模様

 さすがに初回だし、トラブルがあるのはしょうがない。ゲームを止めている間、Ustreamを使って現状報告を行うなど、運営側の対応も迅速だった。しかし、それでもやはりSCRAPには今回のトラブルは重く受け止めてほしいと思う。

 筆者の場合、会社のPCからみんなで参加するつもりだったのだが、開始が遅れたことで、終電に間に合わない同僚は帰宅せざるを得なくなってしまった。結局、再開後は各自自宅から、Skypeでやりとりしながらのプレイとなったが、全員が1カ所に集まって協力しあう楽しさには遠く及ばなかっただろうと思う。また、中には最初の時点で落ちずに遊べていた人もおり、人によってプレイ時間に差がついてしまった。全員が同じ条件で参加できなければ、せっかくの「脱出」の価値も半減してしまう。それはREGAMEがやろうとしていることの根幹を揺るがすものだ。

画像 ゲーム復旧までの間、現在の状況をUstreamで説明

画像 返金手続きの詳細はREGAME公式サイトにて公開中

ゲームの価値とは

 とは言え、無料ゲームが世に溢れ、ゲームの価値があらためて問い直されているこの時代に、たった1時間の体験のために、3900人もの参加者が喜んでお金を払ったことの意味は大きい。どんなゲームならプレイヤーは喜んでお金を払うのか? REGAMEはそれに対するひとつの解答を示したと思う。

 もしも次回開催があるなら、今度こそは万全の状態で、SCRAPには最高の舞台と最高のナゾを用意してほしい。最初に「悔しいけど」と書いたとおり、今回、筆者を含むITmedia組は残念ながら脱出失敗。ちくしょう、次こそは絶対脱出してやるからな!

画像 健闘むなしく脱出失敗。ちっくしょおおおおおお!

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