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イギリスのデイリー・メール紙は25日、冷戦中アメリカが進めていた月爆破計画について報じている。
「SF小説のように聞こえるだろうが、1950年代末、米国は核で月を爆破する計画を立てていた」と始まる記事は、その作戦名を「月探査飛行の研究」だったと伝えている。
「プロジェクトA119」という別称を持つこの秘密作戦は、核を搭載したミサイルを月にぶち込み、その際に起きる核閃光をソ連側に見せつけ、威嚇することが目的だったという。
また、記事では、NASA副局長を務めた物理学者・レオナード・レイフルが、2000年AP通信のインタビューで「核閃光を見せることは、スプートニク号以降の米国にとって、ソ連への牽制と自信回復の効果があっただろう」、「空軍が大陸間弾道ミサイルを保有した1959年に作戦を実行しようとしたが、失敗した場合、地球への影響や、月面被曝の恐れを理由に中止となった」と話したことを伝えている。
スプートニク号は、1957年ソ連が米国に先立って撃ち上げた世界初の人工衛星で、テクノロジーにおける優位性を確信していた当時の米国に大きな衝撃を与えた。同計画には当時大学院生だった天文学者のカール・セーガンも関わっていたという。
なお、AP通信の問い合わせに、米空軍はコメントを拒否している。
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記事提供元:livedoorニュース
livedoor CC-BY-ND
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