30年後の地球は、全然かっこ良くない“レトロな未来”
1月公開の映画「LOOPER/ルーパー」はレトロな近未来が舞台。自分の30年後を見るFacebookアプリも公開している。
未来からタイムマシンで転送されてくる標的を始末する“ルーパー”が、標的として30年後の自分と対峙し、“現代の自分”VS“未来の自分”の戦いを繰り広げる、タイムトラベルSFアクション『LOOPER/ルーパー』(2013年1月12日公開)。これまで数多くのタイムトラベル映画が存在したが、「暗殺ターゲットが“30年後の自分”だったとしたら――?」という斬新な視点からアプローチした本作は「『マトリックス』以来の衝撃!」(Total Film)、「最高にクールで知的。本年度最高傑作!」(BOXOFFICE MAGAZINE)との評価を集め、革新的SF映画として世界を驚愕させている。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる“現代の自分”ヤング・ジョーにとって、任務の失敗は死を意味するため、たとえ相手が30年後の自分であっても決して見逃すことは許されない。一方のブルース・ウィリス演じる“未来の自分”オールド・ジョーにとっては、若き自分の死は自らの消滅を招くため、ヤング・ジョーから逃れつつも組織の追っ手から彼を逃がし、付かず離れずの距離を保ち続ける。そして、一度はオールド・ジョーを取り逃がしてしまったヤング・ジョーだが、同一人物であることを利用して再び対峙することに成功するのだった。
MOVIE ENTERでは劇場公開に先駆けて、“現代の自分”と“未来の自分”との銃撃戦の模様を特別公開。物語の舞台は2044年だが、古びたダイナーや、西部劇を思わせる細身の銃、エンジンの掛かりにくい空飛ぶバイクなど、レトロな近未来は観る者にどこか懐かしさを感じさせるだろう。
映し出されるのは、SFにありがちな誰もが思い浮かべる近未来の世界ではなく、プロデューサーのジェームズ・D・スターンは「『トロン』みたいな世界にはしたくなかった。僕らが求めたのは、レトロな未来。たとえば彼らが乗り回すバイクも、第二次世界大戦の時代にあったとうにも見えるし、未来的にも見える。そんなものである必要があったんだ。」とコメント。もう一人のプロデューサーのラム・バーグマンも「この映画に出てくるタイムマシンは、確信犯的に全然かっこ良くないだろ。タイムマシンが生み出された後、型の真価がなされていないまま放置されたようなモノである必要があったんだ。なんとか動く。僕らが狙ったのは、そんなルックスだ。」と述べている。
お世辞にも似てるとは言えないジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリスを同一人物に変身させているのは、アカデミー賞に2度のノミネート経験をもつ日本人アーティスト・辻一弘による特殊メイク。もし突然30年後の自分と予期せず対面したら、あなたは果たしてそれが“未来の自分”だと気付くことができるのだろうか。『LOOPER』のFacebookでは「30年後のいま、あなたは何をしている?」かを診断するアプリが登場。確信犯的に全然かっこ良くないタイムマシンで、“未来の自分”に会いに行こう。
記事提供元:MOVIE ENTER
livedoor CC-BY-ND
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